2024年2月8日、F1はイギリスGPが2034年までF1カレンダーに残ることを発表した。プロモーターのシルバーストーンと、そのオーナーであるブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ(BRDC)との間で10年間の契約延長を締結した。
1950年に初めてF1グランプリが開催されたサーキットでもある。
■来場者数48万人、6万人がキャンプ
2023年はスポーツ、音楽、文化界の大物たちが参加し、週末には48万人の観客が集まり、6万人以上のファンが地元でキャンプを行った。近年、イギリスGPはF1カレンダーの中でも最大級の観客動員数を誇るイベントとなっており、
今年は、ストームジー(ラッパー)やキングス・オブ・レオン(ロックバンド)など、音楽界の大物アーティストがコンサートがシルバーストーンのメインステージで毎晩開催されるなど、トラック外でのエンターテインメントも満載の週末となる。
2024年イギリスGPは7月5日から7日まで開催される。
■F1王者たちも魅了するサーキット
3.6マイル(5.8km)、18コーナーからなるシルバーストーン・サーキットは、時代を超えてドライバーたちに崇められてきた。
1950年にジュゼッペ・ファリーナが初優勝してから2023年のマックス・フェルスタッペンまで、74年間で数々の有名ドライバーが優勝している。母国のサー・ルイス・ハミルトンMBEは、史上最多の8勝を挙げている。
イギリスGPのチェッカーフラッグを受けたF1王者たちは、アルベルト・アスカリ、サー・スターリング・モスOBE、ファン・マヌエル・ファンジオ、ジム・クラークOBE、ジャック・ブラバムAO OBE、サー・ジャッキー・スチュワートOBE、ニキ・ラウダ、アラン・プロスト、ミハエル・シューマッハ、同地で2度の優勝経験を持つマックス・フェルスタッペン、フェルナンド・アロンソなどがいる。
そして2022年にはカルロス・サインツがF1初優勝を同地で飾った。
■イギリスはF1の中心地
また、イギリスは常にF1の中心的な役割を果たしており、シルバーストーン・サーキットからわずか数マイルの距離に全10チームのうち7チームの本拠地がある。
■世界中のファンを魅了し続けている
F1の社長兼最高経営責任者(CEO)のステファノ・ドメニカリは次のように語った。
「この合意により、イギリスGPがさらに10年間カレンダーに残ることを発表できることをうれしく思う」
「シルバーストーンはF1の歴史の中心にある象徴的な会場であり、グランプリ開催90周年を迎えようとしているこのイベントは、コース上での素晴らしいレースとコース外での素晴らしいファンの体験のために世界中のファンを魅了し続けている」。
■BRDC会員9名が今年もF1に参戦
ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブのピーター・ディグビー会長は次のように述べた。
「シルバーストンでのF1イギリスGP開催の10年間延長が決定したことをうれしく思う。この契約上の安全性は、私たちがサーキットを年間を通じて国際的なモータースポーツとレジャーの目的地として改善し変革し続ける中で、会場のさらなる発展のための強固な基盤を提供するだろう」
「2024年のF1シーズンではBRDCの正会員および名誉会員9名がグリッドに並び、若手ドライバーへの継続的なサポートの重要性は特にルイス(ハミルトン)、ランド(ノリス)、ジョージ(ラッセル)、アレックス(アルボン)の成功によって証明されている」。
シルバーストーンの最高経営責任者(CEO)であるスチュアート・プリングルは以下のように付け加えた。
「この長期的なコミットメントは、F1にとってのイギリスGPの重要性を反映したものであり、世界で最も熱狂的で知識豊富なイギリス人ファンのためにワールドクラスの体験を提供する我々の能力を認めていただいたものだ」
「ホームチームへの声援、特にグリッドのイギリス人ドライバーへの声援が、シルバーストーンの雰囲気を独特なものにしている。私はこのスポーツへの情熱を生かし、今後10年間でこのイベントを次のレベルに引き上げることを楽しみにしている」。