マクラーレンはフェラーリの後を追うように、既存のF1ドライバーと新たな契約を結んだ。
チームによると、ランド・ノリスの新しい「複数年契約」は、彼が「2025年シーズン以降も」マクラーレンにとどまることを意味するが、いつまで続くのかは謎のままだ。
マクラーレンのザック・ブラウンCEOは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』で次のように語っている。「フェラーリもシャルル・ルクレールがいつまでいるかは明言していない。我々は相手にできるだけ情報を与えたくないんだ」
実際、フェラーリはルクレールとの新契約を明らかにしたばかりだが、イタリア人インサイダーのレオ・トゥリーニによれば、契約期間がまったく不明なのは最近の歴史でも初めてのことだという。
■長期契約で“宝”を確保するのは最近のトレンド
イタリアの『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』紙は、こうした長くて不透明な契約は今やF1のトレンドだと論じている。「宝を持つ者は、その宝をしっかりと持っている」と同紙は宣言している。
しかし、『Corriere della Sera』は、ノリスは少なくとも今後4年間は残留するだろうと考えている。これはドイツの専門誌『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』も同じ見解だ。
「ザック・ブラウンとチーム代表のアンドレア・ステラが、このダイヤモンドの原石を逃がさないようにしたかったのだろう」
「(ノリスは)優勝はゼロだが、2位7回という成績がレッドブルの目に留まり、アウディとフェラーリも興味を示していた」と『Corriere della Sera(コリエレ・デラ・セラ)』は付け加えた。
■ノリス「他チームから実際の交渉は一切なかった」
ノリスは、他のチームからの関心があったことは認めているが「実際の交渉は一切なかった」という。しかし、それはマクラーレンが2023年に急成長を遂げたせいでもあるという。
「1年前だったら、この決断はできなかったかもしれない。でも、今は簡単だったよ」とノリスは認めている。