アレックス・パロウがマクラーレンへの移籍を断念したのは、F1のリザーブシートに座ることに興味がなかったからだと語った。
過去4年のインディカー参戦で2度目の王者に輝いた26歳のスペイン人ドライバーは、チップ・ガナッシからマクラーレンへの移籍契約を破棄した後、いまだに法的措置に巻き込まれている。
パロウは『AP通信』に対し、契約違反に異議を唱えているわけでもないと語った。目の前にある水のボトルを前にして、彼はこう言った。
「ほら、結局はこういうことなんだ。1本のボトルに(金を)払わなければならないのか、それともこれだけたくさんの水のボトルを(金を)払わなければならないのか?」
■パロウは地球外生命体、フェルスタッペンより完成度が高いと高評価
パロウのマクラーレンのインディカーチームへの移籍は、F1へのセンセーショナルな移籍が実現するかもしれないと期待されていた。そしてほとんどの関係者は、彼がモーターレースのトップカテゴリーであるF1で十二分に競争力を発揮できると信じている。
「私の意見では、パロウは(マックス・)フェルスタッペンよりも完成度が高い」と語るのは、インディカーでパロウのライバルであるアグスティン・カナピノだ。
「パロウがインディカーでやっていることは、僕にとって地球外生命体のようなものだ」。
■リザーブドライバーでチャンスを待つ時間はない
しかし、パロウがマクラーレン移籍を思い留まったのは、F1でのリザーブドライバーとしての役割しか与えられていないと感じたからだという。パロウはサーキットテストやシミュレーターテストを行っていた。
「F1で何かが開けるという兆候はなかった。誰かがケガをしないとチャンスはこないし、それを待つには僕は年を取りすぎている」と26歳のスペイン人パロウは付け加えた。
「パトは誰かがケガをするのを待つことができるよ」と、マクラーレンのインディカー兼F1リザーブドライバーである2歳年下のパト・オワード(24歳)を指して語った。