3年連続F1王者を獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2023年末には我慢の限界に達しているようだったが、F1ドライバーでいられることに「まだ満足している」と主張している。
■F1がショー化するなら引退する
紙面上でもサーキット上でも、フェルスタッペンは今年このスポーツを完全に支配し、3年連続のドライバーズタイトル獲得も楽々と獲得した。
しかし、特にラスベガスでのフェルスタッペンは、イベントのあからさまな「ショー的側面」に冷静さを失っているようで、今後数年でさらにエスカレートすれば、2028年の契約満了後に引退を決意する可能性もあると警告している。
26歳のフェルスタッペンは、ストリートサーキットが好きではないことを認めており、『Kronen Zeitung(クローネン・ツァイトゥング)』紙にこう書かれている。
「だけど、残念ながらF1ではそれは不可能だ。それは僕も理解しているよ」。
■僕が幼い頃に夢中になったのはスポーツの感動だ
しかし、フェルスタッペンがより問題視しているのは、ラスベガスのような人工的な「ショー」的要素の強化だ。
「ちょっとしたショーは重要だ。でも、僕は感情が大好きなんだ。小さい頃、スポーツを夢中になったのは感動があったからで、ショーがあったからじゃない。本物のレーサーにとって、ショーは重要ではないはずだ」。
ラスベガスでF1への批判を激しく展開した後、マックスの父ヨスは息子に意見を控えめにするよう話したといい、マックスの今の意見はこうだ。
■パーティーやDJを見に来ている人が増えている
「ファンも楽しませる必要があることは理解している。でも、僕らのスポーツの本当の姿を見せることも重要なんだ。なぜなら今は、パーティーがしたいとか、DJが見たいという理由だけで来ている人が多いからね」。
しかし、ショーとスポーツの比率を容認する用意があることを認めると、フェルスタッペンは微笑んだ。
「今のところ、僕はまだハッピーだよ、そう言えばいいだろう」。