ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、トト・ヴォルフ代表とその妻スージーに対する奇妙で打ち切られた調査を非難した。
この騒動は、ハミルトンが2023年の総合3位に輝いたトロフィーを受け取るために出席したバクーでのFIA表彰式を前に、新たな展開を見せた。
このイベントの直前、F1統括団体はFIA会長のモハメド・ベン・スレイエムが「体調不良」と「転倒と脳震盪」に見舞われたため、出番を減らすと発表した。
■FIAは調査打ち切り、一体何が?
ちょうど同じ頃、ヴォルフは、現在F1が運営する「F1アカデミー・シリーズ」のマネジングディレクターを務める妻のスージーとの機密情報交換に関するFIAの調査が打ち切られたことについて沈黙を破った。
メルセデスF1代表であり共同オーナーでもあるヴォルフは、スージーと名誉毀損訴訟を検討しているとの報道がされる中、「我々は現在、FIAと法的やり取りを活発にしているところだ」と語った。
「私たちは、何が起こったのか、なぜそうなったのかについて、完全な透明性を待ち望んでおり、すべての法的権利を明示的に留保している」
妻のスージー・ヴォルフは、自分が「他人への攻撃未遂」による「巻き添え被害」を受けているのではないかと疑っており、メルセデスF1チームのライバルたち全員が「一致団結したサポート」によって攻撃は回避されたと考えている。
■ハミルトン、FIAに物申す
そして今、その力強い声で、7度のワールドチャンピオンに輝いたハミルトンはベン・スレイエムとともにステージに立ったが、その後、ヴォルフの信憑性を「何の疑問も何の証拠もなく」疑っているとしてFIA会長を非難した。
「FIA指導部の中には、僕たちが一歩前進するたびに僕たちを引き戻そうとする人物がいるようだ。そうしたことは変わらないとならない」
「素晴らしい仕事をしている人々が大勢いることは認めたいけど、僕たちが正しい方向に進んでいることを確認するためには、いくつかの変更を加える必要があるね」。