アウディの新CEOは、フォルクスワーゲン傘下の自動車メーカーが2026年にF1に参戦するという誓約を、センセーショナルに破棄するのではないかという憶測をついに打ち消した。
スイスのチームであるザウバーとの契約はすでに決まっており、ザウバーの所有権の25%はアウディの手中にあるが、最近ゲルノット・デルナー氏がコスト削減のためにCEOに就任したことで、契約が破棄されるのではないかという噂が流れた。
しかし、ドイツの権威ある経済誌『Manager Magazin』は、デルナー氏は実際にF1プロジェクトを支持していると主張している。
デルナー氏は今年初めにフォルクスワーゲン(VW)を離れた後、公の場で発言することを禁じられていると考えられているが、同誌によれば、彼は最近のアウディAGの経営会議で、ザウバー・アウディにはまだゴーサインが出ていると同僚たちに断言したという。
さらに、アウディ取締役会のトップメンバーであるオリバー・ホフマン氏がF1プロジェクトの状況について質問された際、「彼はこの問題がアウディにとっていかに貴重なものであるかを説明した」と『DPA通信』は報じている。
「話を聞いていたというひとりは、離れるという選択肢はなかったと語っており、また、アウディの新しいボスであるゲルノット・デルナー氏も介入しなかった」と報じられた。
また、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』紙もこの会談について報じ、「我々の情報によると、彼(デルナー)はF1プロジェクトに前向きだと言われている」と主張している。
「新取締役が法的に義務づけられている100日間の守秘義務はちょうど期限が切れたところであり、デルナー氏がこの問題について間もなく公にコメントすることが予想される」。
デルナーは、1993年にVWに入社後、ポルシェAGで活躍、2021年からはVWでグループ戦略と幅広い業務の統括をしてきて、2023年9月からアウディAGの取締役会会長に就任し、アウディ、ベントレー、ランボルギーニ、ドゥカティを含むプログレッシブ・ブランド・グループを率いている。