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長すぎるF1で“燃え尽き症候群”が問題に。ハミルトン「このまま続けたくない。精神的に消耗」レッドブルF1首脳「朝食なのか夕食なのか分からないくらい終わっていた」

2023年11月26日(日)15:45 pm

ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、世界的な情勢不安の進展に対応するのが“難しい”と感じていることを認めた。他の政治問題についてはしばしば率直な発言をする一方で、F1関係者はイスラエル・ガザ戦争については、欧米からの大きな抗議や反発にもかかわらず、特に沈黙を守ってきた。

アブダビで『Arab News(アラブ・ニュース)』のインタビューに応じたメルセデス・ドライバーは、現在の紛争が人間に与える影響について考えているかと尋ねられ、こう答えた。

「もちろんだ。僕たちはここのバブル(F1界)の中にいるからとても奇妙な期間だったと思う。僕たちはさまざまな場所に到着するけど、小さなバブルの中にはポジティブなものがたくさん溢れている」

「そして今年は、何千人もの子供たちが亡くなっているのに、自分たちにはどうすることもできず、世界の他の部分はそのまま続いていることを知りながら、毎朝、目を覚ますのは難しいよ」。

■マルコ博士「朝食なのか夕食なのか分からないくらい終わっていた」

実際、シーズン終盤を迎えたF1では、23レースという多忙なスケジュールによる“燃え尽き症候群”が大きな問題となっており、ラスベガスからアブダビへ、わずか数日のうちに12時間もの時差がある場所への移動により疲れは最高潮に達した。

レッドブルのヘルムート・マルコ博士は『Osterreich(オスターライヒ)』にこう語った。

「徐々に回復している。ラスベガスは本当に限界だった。朝食の時間なのか夕食の時間なのか、誰もわからなくなった。最後にはみんな終わっていたよ」。

■ハミルトン、とても長いシーズンだった

しかしハミルトンは、現在の自分の状態を「燃え尽きた」と表現するのは正しくないと主張する。

「このままシーズンは続けたくない。だけど僕にとっては、1年の終わりは精神的に消耗するんだ」

「明らかにとても長いシーズンだった。世の中はネガティブなことばかりで、1年を通してポジティブな考え方を維持するだけでもかなり消耗した」

「自分の仕事を割り切ってやり抜くのは難しいことだと思う。暗い時期でもポジティブでいようとするだけだ」。

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