今週末に開催されるF1最終戦アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)を前に、角田裕毅(アルファタウリ)がラスベガスGPの振り返りと、最終戦への意気込み、そして恩師であり引退するフランツ・トスト代表にとってF1最後のグランプリへの意気込みを語った。
●【2023F1第23戦アブダビGP】全セッションの結果・開催スケジュール
■フランツ・トスト代表(アルファタウリF1)
「ラスベガスGPではベストを尽くし、ソフト・コンパウンドでスタートするというギャンブルをしました。それが功を奏し、1周目のクラッシュを避けながら最後尾から12番手まで順位を上げることができました。その後は、週末を通して苦しんだウォームアップやグレーニングなどタイヤの問題によって難しいレースになりました。アブダビではもっと普通の週末を過ごせることを楽しみにしています」
■2年前は4位フィニッシュ
「2年前(2021年)に4位でフィニッシュしたヤス・マリーナにはいい思い出があります。ここにはいくつかのアップグレードがあるので、最終戦のみならず、来年にも役立つはずです」
「ベガスでは僕たちもウィリアムズもポイントを獲得できなかったですが、コンストラクターズ選手権での僕たちの戦いはまだ続いていて、7ポイント差は変わっていません。今週1週間、すべてをまとめ、マシンからすべてのパフォーマンスを引き出し、どんなチャンスも最大限に生かすことが重要です」
「最新のコースレイアウトでもオーバーテイクは簡単ではないので、予選がとても重要になると思います。クルマがいいパフォーマンスを見せてくれることを期待していますし、暖かいコンディションなので、ラスベガスで大きな影響を受けたタイヤのウォームアップの問題も起こらないと思います」
■フランツ・トスト最後のレース
「フランツ・トストは、僕が一緒に仕事をした唯一のF1チーム代表です。今年は彼のために戦ってきましたし、チーム代表として最後のレースでは彼のためにウィリアムズを倒したいと心から思っています」
「彼の尽力に感謝しています。彼がいなかったら、私はここでレースをしていなかったし、彼のアドバイスがなかったら、これほどの進歩はなかったでしょう。うまくいけば良い形でシーズンを終え、望む形でシーズンを終えることができ、彼の顔を笑顔にできることを願っています」
「この3連戦とシミュレーター・セッションを合わせるとかなり疲れたので、しばらく休みを取ることを楽しみにしています。僕はどのレースでも常に100パーセントの力を尽くしているし、今週末も同じです。アブダビに残っているエネルギーをすべて使い果たすつもりです」。