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【F1メキシコGP正式結果】フェルスタッペン、新記録16勝目!リカルド7位でチームに貢献!角田裕毅は入賞圏内で、ペレスは1周目で宙に浮く・・・レース後ペナルティで順位変動も

2023年10月30日(月)9:36 am

アメリカ大陸3連戦の2戦目、F1第20戦メキシコGP(アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス、メキシコ・シティ)決勝レースが行われた。

●【2023F1第20戦メキシコGP】ペレスがリタイア・・・決勝レース・全セッションの結果

■レポート:母国GPのペレス、ターン1で宙に舞いリタイア

スタート直後にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)やシャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップを争う中、5番グリッドスタートのセルジオ・ペレス(レッドブル)は2台のスリップストリームを使いながら長いストレートで加速し、アウト側に出てターン1に入ろうとした。

イン側にフェルスタッペン、真ん中にルクレール、そしてアウト側にペレスだ。

しかし狭いターン1で3ワイドは無理があり、切り込みすぎたペレスとルクレールが接触し、ペレスは空中に跳ね上がってコースアウト!

ルクレールはサンドイッチ状態で避けようがなかった。

跳ね上がってスピンしたペレスは広いエスケープゾーンのおかげでウォールへのクラッシュは避けられ、なんとか再スタートを切ったもののダメージを受けており、なんとかピットへたどり着いた。

タイヤ交換をした後、マシンをチェックするレッドブルF1のピットクルー。長いピットストップだ。レッドブルは何とかしようとしているが・・・ダメージが大きすぎてリタイアを告げられると、ペレスは悔しそうにステアリングを叩いた。

ガレージに入った後もペレスはマシンを降りず、クルーは穴の空いたサイドポンツーンを外してコース復帰の可能性を探るが、ダメージ具合を見たエンジニアは首を横に振る・・・。

悔しそうなペレスはしばらくしてからマシンを降りている。

■赤旗!ハースのマグヌッセンが単独クラッシュ!

33周目、大クラッシュをしているケビン・マグヌッセン(ハース)が映し出され、セーフティカーが出された。

リプレイ映像によると、S字区間の2つ目、右にステアリングを切るターン8に入ったところで突然マシンが左に飛んでいって、クラッシュパッドに激しく当たってクラッシュをしている。

ここでマシンを安全に撤去しクラッシュパッドを修復するために赤旗が出された。

さらに後方からのリプレイ映像を見ると、ターン7を抜けてターン8に入るところでマグヌッセンの左リアタイヤはすでに外側を向いていたため、衝撃でアーム類が壊れてしまったようだ。

■F1メキシコGP:35周目時点の順位(赤旗中)
1 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2 シャルル・ルクレール(フェラーリ)
3 ルイス・ハミルトン(メルセデス)
4 カルロス・サインツ(フェラーリ)
5 ダニエル・リカルド(アルファタウリ)
6 オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
7 ジョージ・ラッセル(メルセデス)
8 角田裕毅(アルファタウリ)
9 ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)
10 ランド・ノリス(マクラーレン)
11 ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
12 アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
13 ジョウ・グァンユ(アルファロメオ)
14 エステバン・オコン(アルピーヌ)
15 ローガン・サージェント(ウィリアムズ)
16 バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
17 ランス・ストロール(アストンマーティン)
18 フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
ー ケビン・マグヌッセン(ハース)
ー セルジオ・ペレス(レッドブル)

■8番手の角田裕毅、“新品”ハードタイヤで有利な再スタート!

決勝レースは赤旗中断だったが、日本時間6時13分に再開した。赤旗中断中は、マシンを自由に変更することができるため、多くのマシンはタイヤを交換している。

上位7台は中古タイヤを装着しているが、8番手の角田裕毅(アルファタウリ)は新品のハードタイヤを装着した。追い上げに期待できそうだ。

路面温度はまだ45℃と高いため、タイヤへの負担は大きい。レースは残り半分、角田裕毅にとっては有利な状況だ。

また、チームメイトのダニエル・リカルド(アルファタウリ)は5番手につけており、アルファタウリF1にとっては大量ポイントが期待できそうだ。

■角田裕毅、接触で8位を失う

最後尾スタートだった角田裕毅はマシンの調子が良く、8番手まで上がって大量ポイントが期待されていた。

しかし49周目、角田裕毅は7番手のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)をオーバーテイクしようとしたが、ターン1で接触し、角田裕毅のマシンが宙に浮いてしまった。リタイアしたペレスと同じ状況だった。

この前のラップには、ターン2でタイヤが接触していた両者は、この件についてもスチュワードは審議対象としていたが、レーシングアクシデントと判断されお咎めなしとなっている。

角田裕毅は8番手から16番手まで落ちたが、最終的に12位まで挽回してフィニッシュした。角田裕毅にとっては2戦連続ポイントが期待され、チームにとっては2台で大量ポイント獲得のチャンスだったが、持ち帰ることはできなかった。

■フェルスタッペンが新記録樹立

優勝はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2位はルイス・ハミルトン(メルセデス)、3位はポールポジションからスタートしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)だった。

フェルスタッペンはアラン・プロストに並ぶ通算51勝目、シーズン16勝目という新記録を打ち立てた。

4番手スタートのダニエル・リカルドは7位でフィニッシュし、チームにポイントを持ち帰った。これにより、アルファタウリF1はランキング最下位の10位から8位に上がっている。

レース後、接触の原因を作ったとしてバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)に5秒ペナルティが科せられ、14位から15位に落ちてしまった。チームメイトのジョウ・グァンユ(アルファロメオ)が14位に上がっている。

■F1メキシコGP:正式結果
1 M.フェルスタッペン(レッドブル)
2 L.ハミルトン(メルセデス)
3 C.ルクレール(フェラーリ)
4 C.サインツ(フェラーリ)
5 L.ノリス(マクラーレン)
6 G.ラッセル(メルセデス)
7 D.リカルド(アルファタウリ)
8 O.ピアストリ(マクラーレン)
9 A.アルボン(ウィリアムズ)
10 E.オコン(アルピーヌ)
11 P.ガスリー(アルピーヌ)
12 角田裕毅(アルファタウリ)
13 N.ヒュルケンベルグ(ハース)
14 G.ジョウ(アルファロメオ)
15 V.ボッタス(アルファロメオ)※5秒ペナルティ
16 L.サージェント(ウィリアムズ)
17 L.ストロール(アストンマーティン)
ー F.アロンソ(アストンマーティン)
ー K.マグヌッセン(ハース)
ー S.ペレス(レッドブル)

●【2023年F1チャンピオンシップ・ランキング】アルファタウリF1が8位へ!/第20戦F1メキシコGP終了後

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