第14戦オランダGPから5戦にわたって戦列を離れていたダニエル・リカルド(アルファタウリ)が今週末にCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で行われる第19戦アメリカGP(22日決勝)で復帰することになった。
■リカルドの代役として好印象を残したローソン
リカルドが負傷欠場となっていた間、その代役を務め、印象的なパフォーマンスを示していたリアム・ローソンに関しては、2024年にレッドブルのセカンドチームであるアルファタウリのシートを確保する可能性もあると考えられていた。
だが、結局アルファタウリは2024年シーズンをリカルドと角田裕毅のコンビで戦うことを決定。これにより、ニュージーランド人ドライバーである21歳のローソンは、2024年もリザーブドライバーとしてシーズンを過ごすことになっている。
■今後のチャンスを期待するローソン
そのローソンは今週、『Sports Entertainment Network(スポーツ・エンターテインメント・ネットワーク)』の番組『Grid Walk(グリッド・ウォーク)』で次のように語った。
「いつもいろんなことが話題になるものさ」
「そして、どんなに前向きな人たちがいても、あるいは彼らが何を言っているとしても、レース契約を手にするまで僕は満足できないと思う」
「2か月前は、僕がF1に行くとは間違いなく考えられていなかったし、正直なところ、少しずつ遠ざかり始めているようにさえ感じていたんだ」
「そして、このチャンスを得たことで、それが本当に助けになったし、今は少なくとも将来チャンスがやってくるかもしれないと思っているよ」
■注目はレース復帰するリカルドのパフォーマンス
こうした中、オランダ出身元F1ドライバーであるギド・ヴァン・デル・ガルデは、レッドブルは今週末のアメリカGPでレース復帰するリカルドがどういうパフォーマンスを示すかに注目しているはずだと考えている。
「彼はそこでうまくやる必要があるよ。確かに、リカルドは今年あまり多くの距離を走っていない。だが、彼には経験がある」
「角田に迫ることを期待しているが、彼は何よりも謙虚な姿勢で復帰を果たさなければならない。彼はサーキットで何ができるかを示さなければならないんだ」
■ローソンにはF1シートを得る資格がある
2013年にケータハムでF1を戦った経験を持つ38歳のヴァン・デル・ガルデは、このままローソンを埋もれさせてしまうのはレッドブルにとってはもったいないことだと考えているようだ。
ヴァン・デル・ガルデは、17日(火)に放送された『DRS De Race Show』のポッドキャストで次のように付け加えた。
「レッドブルはリカルドや角田を昇格させることもできる。だが、リアム・ローソンは非常によくやってみせたし、F1のシートに値するよ」