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創立75周年のホンダ、青山本社ビルを竣工40年の25年春に解体、30年には新たなグローバル本社へ。F1ドライバーも訪れたファンの“聖地”

2023年09月27日(水)16:31 pm

ホンダは、F1ファン・モータースポーツファンにもおなじみの本社のホンダ青山ビル(東京都港区南青山)を2025年春に取り壊し、2030年度の完成を目指して新たなビルに建て替えると発表した。

これまで本社1階の「ホンダ・ウエルカムプラザ青山」では、F1の各種イベントや記者会見など多くのファンを楽しませてきた場所でもある。

ホンダは先週末のF1日本GPで創立75周年を迎え、チームパートナーとしてサポートしているレッドブル・レーシング・ホンダRBPTのマックス・フェルスタッペンが優勝、年間チーム王座であるコンストラクターズ・チャンピオンを鈴鹿サーキットで決めたばかり。現在もウエルカムプラザ青山では2023年型レッドブルF1マシンの展示が行われている。

■なぜ?

ホンダは、1985年に建てられた地上17階・地下3階の本社ビルを建て替えることについて、次のようにプレスリリースで述べている。

社会や産業が急速に変革に向かう状況の中で、ホンダは将来にわたり人々や社会から「存在を期待される企業」であり続けることを目指しています。

そのために、「イノベーションを生み出す変革と発信の拠点」となるグローバル本社機能を構築することが必要だと考え、それを実現できる新たなビルへの建て替えを決定しました。

現在のホンダ青山ビルは2025年春に解体し、2030年度の完成を目標に同地に新たなビルを建設します。

建て替え期間中、同ビルに勤務していた従業員は、港区虎ノ門の「T-2Project」と埼玉県和光市の「ホンダ和光ビル」にて業務を行う予定です。

■新たなビルの6つの設計思想とは?

新たなビルでは、ホンダフィロソフィーや、MM思想に加え、環境・安全・対話・発信・持続・調和の6つの思想を取り入れたビル設計を計画しています。

環境:ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)実現に向け、ホンダの環境技術を採用したトップクラスの環境性能

安全:人と地域に配慮した、先進の防災・安全設計

対話:イノベーションにつながるコミュニケーションを誘発する職場環境

発信:より良い未来を想像するホンダの活動を発信し、共感と共鳴を起こす空間

持続:存在を期待される企業であるための、事業変化に対応できるフレキシブルな設計

調和:地域活性化に寄与する、誰もが利用できる“青山一丁目交差点のオアシス”

■移転・建て替えスケジュール

・移転先での業務開始:2025年春
・解体、新築工事:2025年度~2030年度
・新たなビルでの業務開始:2030年度

建て替え期間中の移転先
・T-2Project(虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟)
所在地:東京都港区虎ノ門二丁目105番

・ホンダ和光ビル
所在地:埼玉県和光市本町8-1

新たなビルに関する詳細については、今後適宜発信するとしており、2024年4月開催のF1日本GP関連イベントやパブリックビューイングなどのファンイベントがどうなるのか気になるところだ。

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