2024年のドライバーラインアップに注目が集まっているアルファタウリだが、イタリアのファエンツァの本拠を構えるチームにはそれ以外にも大きな変化が起ころうとしているようだ。
■2024年からレッドブルとの関係をさらに強化
一時は、世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブルが所有する2つ目のF1チームであるアルファタウリを売却するのではないかとの噂もささやかれていた。
近年、不振が続き、今季は現時点でコンストラクターズランキング最下位に位置しているアルファタウリだが、財政的にもかなり厳しい状況を迎えているのは間違いないようだ。
実際のところ、2006年から2020年までトロロッソというチーム名で戦っていたものの、2020年にはレッドブルが展開するファッションブランドであるアルファタウリにチーム名を変更。しかし、それによる経済効果は芳しくなかったとも伝えられている。
だが、レッドブルは最終的にはスクーデリア・アルファタウリを売却することはせず、チーム運営拠点の一部をイギリスに移すことで、同じくイギリスにファクトリーを構えるレッドブル・レーシングとの協力関係をさらに強化する方針を打ち出している。
今季途中からチームの新CEOに迎えられたピーター・バイヤーは、この件に関してドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』に次のように語っている。
「これは統合の段階において非常に重要なことだった。とりわけ、不安を感じていた従業員のためにもね」
「我々は完全なファミリーなんだ」
■2024年からの新チーム名は?
2024年から再びチーム名が変わることを明らかにしているアルファタウリだが、今後は、イギリスから新たなスタッフを調達し、その費用を「新たなスポンサー」によって賄うことになるという。そして2024年からはその新しいスポンサーがチームのネーミングライツを取得することになるわけだ。
「私が現時点で唯一明らかにできるのは、我々は親ブランドであるレッドブルに大きく頼ることになるということだ。我々は新しい名前と新しいロゴになるし、その発表も計画されているところだ」
「はっきりさせておく必要があるのは、アルファタウリはファッションブランドとして存続することになる。だが、F1へのさらなる関与に関してはまだこれからはっきりしていくことになる」
少し前までは、アルファタウリの新チーム名は「ヒューゴ・ボス」になるようだと伝えられていた。だが、最新の噂では「アディダス」がそこに加わる可能性があるとされている。
「ヒューゴ・ボスはF1にもっと関わりたいと考えていることを発表した。いくつかのチームがそのドアをノックしに行ったよ。アストンマーティンと我々だけでなくね」
そう語ったバイヤーは、次のように付け加えた。
「新たなアプローチによって、多くのドアが我々に開かれた。我々はいくつかの新たなパートナーを得られると信じている。経済的兆候は良好だよ」