今年4年ぶりにハースでF1復帰を果たしたニコ・ヒュルケンベルグだが、2024年もこのチームで走ることになるのは間違いないようだ。
ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーによれば、現在唯一のドイツ人F1ドライバーであるヒュルケンベルグとの新契約はF1が夏休みに入る前に締結できるはずだという。
■チームオーナーが契約締結のためにハンガリーとベルギーに
シュタイナーは『sport.de』に対し、ヒュルケンベルグとの契約をまとめるためにチームオーナーのジーン・ハースが今週末のF1第12戦ハンガリーGPが開催されるハンガロリンクと、翌週に第13戦ベルギーGPが開催されるスパ・フランコルシャンに来ることになっていると明かしながら次のように語った。
「ハース氏はハンガリーとスパに来ることになっている」
「我々はすでにそれについて話をしているよ。だが、電話やビデオで話すより、直接会って話す方がいいからね。長くはかからないよ」
「できるだけ早く発表できることを願っているよ。我々は彼に満足しているからね」
■期待以上だったヒュルケンベルグの活躍
シュタイナーによれば、ヒュルケンベルグは代役として数レースに出走したことはあるものの、実質的に3年のブランクを経てF1に復帰したにもかかわらず、期待以上のパフォーマンスを発揮しているという。
「私は彼がこれほどすぐに調子を上げるとは予想していなかったよ。彼はやってきてすぐにうまくやってみせた」
ここまでに消化された10レースの予選でチームメートのケビン・マグヌッセン対して8勝2敗という結果を残し、ドライバーズランキングでも上位につけているヒュルケンベルグについてそう語ったシュタイナーは、次のように付け加えた。
「彼が優秀なのはわかっていたよ。それは我々全員が知っていた。だが、彼がすぐに調子を上げるかどうかはわからなかったんだ」
■ハースの課題はウィリアムズとの7位争い
ハースは現在コンストラクターズランキングでは8番手に甘んじている。現時点ではウィリアムズと同じ11ポイントを稼いでいるハースだが、上位フィニッシュの差でウィリアムズが7番手となっているのだ。
シュタイナーは、ウィリアムズとの7位争いを制することが今の目標だと示唆しているが、現在ウィリアムズがかなり大幅にパフォーマンスを改善してきていることもあり、それほど楽に達成できるものではないだろう。
「もちろん、7位の方がいいよ。ウィリアムズは高速サーキットでとてもうまくやっているから、我々もいい仕事をしなければならないね」
58歳のシュタイナーはそう語ると、次のように付け加えた。
「そのために戦わなくてはならないが、それが可能かどうかはまだわからないよ」。