ピエール・ガスリーが、苦戦を強いられているアルピーヌには早急に「解決策」を見つける必要があると主張した。
昨年までレッドブルのセカンドチームであるアルファタウリに所属していたガスリーだが、今季はアストンマーティンへ移籍したフェルナンド・アロンソの後任としてルノーのワークスF1チームであるアルピーヌで戦っている。
■マクラーレンに逆転を許したアルピーヌ
だが、27歳のガスリーは第7戦モナコGPで7位となったのが今季ここまでのベストリザルトで、26歳のチームメートである同じフランス出身のエステバン・オコンには15ポイントのリードを許している。
しかも、先週末にシルバーストンで行われた今季のF1第11戦イギリスGPでは、決勝を10番グリッドからスタートしたガスリーだったものの最終的にはランス・ストロール(アストンマーティン)との接触によりサスペンションにダメージを負ってリタイアとなっており、今季6度目のノーポイントで終えてしまっている。
このレースではオコンもマシントラブルでリタイアとなっており、アルピーヌはこのレースを2位と4位で終えたマクラーレンにコンストラクターズランキングで逆転を許し6番手に後退している。
■レース後に苛立ちを隠せなかったガスリー
レース後のガスリーはフラストレーションをあらわにしており、レース中にホイール・トゥ・ホイールのバトルを演じたカルロス・サインツ(フェラーリ)がテレビのインタビューを受けているところに割って入り、「こんなふうに僕を押すんじゃないよ」と言いながらその腕に体当たりしている。
サインツもこれに対し「かわいそうに」とやり返している。
ガスリーはまた、レース中の接触で自分をリタイアに追い込んだストロールを批判するコメントも発していたが、そのことについて尋ねられたストロールは笑いながら次のように答えている。
「彼とはこのあと駐車場で会うことになるだろうね」
■アルピーヌはマクラーレンを見習うべき
ガスリーはさらに、母国フランスのテレビ局『Canal Plus(カナル・プリュ)』に対し、アルピーヌはもっとパフォーマンス改善に真剣に取り組むべきだと主張している。
「僕たちがどこでタイムを失っているのかはわかっているし、やるべきことがあるのは明らかだよ」
「マクラーレンが改善のために行ったことは僕たちの手本になるはずだし、僕たちも取り組み続けなくてはならないよ」
そう語ったガスリーは、次のように付け加えた。
「僕たちには自分たちの弱点がわかっているし、それを解決するための解決策を見つけなくてはならないんだ」。