2023年F1第9戦カナダGP(サーキット・ジル・ビルヌーブ)の初日、フリー走行1回目が行われた。
●【2023F1第9戦カナダGP】フリー走行1回目のタイム差、周回数
セッション開始の2分後、コースインしたピエール・ガスリー(アルピーヌ)がターン8付近で止まってしまい、イエローフラッグの後、自力で動くことができなかったためマーシャルがマシンを回収するためにレッドフラッグが出された。
ガスリー車のトラブルについて、オットマー・サフナウアー代表によると「原因は不明だが、クラッチが切れてしまい再び接続できない」という問題が発生してしまった。
■CCTVシステム障害発生
セッション開始10分が経過した時点でトラックはクリアーになり、セッション再開に備えてメルセデスF1の2台がピットレーン出口に並んで待っていたが、2台ともガレージに押し戻された。
すぐにセッションは再開すると思われていたが、今度は現地のCCTV(カメラ)が正しく同期されないという問題が発覚。この問題が解決するまでは安全上の理由によりコース上での走行ができないため、赤旗のままセッションの残り時間は過ぎていった。
この問題は、FP1開始1時間前に落雷による停電が発生し、この影響でサーキット側のCCTVが停止していることが分かったということだ。
常設ではないこのサーキットは、現地でCCTVシステムを設置しており、運営側は問題解決のために作業を続けていたが、残り10分となったところでセッション時間内での再開は不可能と判断され、FP1終了がアナウンスされた。
結局、17台がコースインし、5台はインスタレーションラップを、12台が1周のタイムを残しただけでセッションは終わった。エステバン・オコン(アルピーヌ)とメルセデスF1の2台はコースインすらできなかった。
■フリー走行2回目は30分前倒しで90分間
ルール上、FP1とFP2の間は2.5時間空ける必要があるため、フリー走行2回目の開始時刻を30分前倒しして、日本時間5:30からスタートし、90分間のセッションとなることが発表された。
しかし、現地の午後は雨となる予報で、難しいセッションになることが予想される。