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レッドブル首脳がリカルドにF1復帰チャンスはないと示唆「フェルスタッペンやペレスのレベルにはない」

2023年05月26日(金)19:32 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、ダニエル・リカルドをレッドブル・レーシングもしくはアルファタウリでF1グリッドに復帰させることは考えていないと示唆した。

■2024年にF1グリッド復帰を目指すリカルド

昨年限りでマクラーレンのシートを失った33歳のリカルドだが、2023年には中堅チームへ移籍するという選択肢もあったものの、最終的には2018年まで所属していた古巣レッドブルとサードドライバー契約を結び、表舞台からは姿を消した形となっている。

しかし、オーストラリア出身のリカルドは、2024年にはトップF1チームでのF1グリッド復帰を目指しており、7月にはイギリスのシルバーストン・サーキットでレッドブルの2023年型F1マシンでテストを行う予定だと伝えられている。

だが、現F1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンはレッドブルと2028年までの契約を結んでおり、そのチームメートであるセルジオ・ペレスも2024年までの契約を結んでいる。しかも、ペレスは今年ここまでに2勝をあげ、ランキングトップに位置しているフェルスタッペンにとってタイトル争いの最大のライバルとなる活躍を見せており、リカルドがそこに割り込むチャンスはあまり大きくはなさそうだ。

■リカルドは今のレッドブルにはレベル不足

こうした中、オーストリア出身の80歳のマルコは、『formel1.de』に次のように語り、リカルドが再びレッドブル・レーシングで走るチャンスはないと示唆している。

「シミュレーターでフェルスタッペンやペレスと比較した場合、リカルドは彼らのレベルではないよ」

レッドブル・レーシングとそのセカンドチームであるアルファタウリのドライバープログラム責任者でもあるマルコは、シミュレーターにおいてフェルスタッペンやペレスとリカルドのラップタイムに具体的にどれほどの差があるのかについては語ろうとはしなかった。

■リカルドのアルファタウリでの復帰も困難か?

一方、最近では、現在苦戦が続いているニック・デ・フリースに替えて、リカルドをアルファタウリで起用する可能性もあるのではないかと噂されていること関しても、否定的なコメントを行っている。

「アルファタウリはアルファタウリだ。そしてレッドブル・レーシングはレッドブル・レーシングだ」

「中盤を走ろうが、先頭を走ろうが、それは全く違うプレッシャーであり、雰囲気も全く異なるものだ」

「ダニエルの資質は我々にもわかっている。そして、ルノーでの時代を迎えた。そして、マクラーレンと一緒にやり、スランプに陥った。それは我々が知っているリカルドではなかったよ」

そう語ったマルコは、「これまでに言及した理由」に加え、「彼自身の発言からみても」、現在レッドブルとしてはリカルドをフルタイムドライバーとして復帰させることは考えていないと付け加えている。

■リカルドは自分がやりたいことを見つける必要がある?

マルコはさらに、リカルドが2024年にトップチームで復帰したいと思うと発言したことに言及しながら、次のように語っている。

「それは彼の発言だった」

「そして、この激しいスポーツにおいて休みをとることは、彼にとって良いことだと私は思っているよ。彼はそうすることで自分自身を見つめることができ、彼が本当にやりたいことがわかるだろうからね」

■マルコもリカルドのマーケティング活動には満足

しかし、マルコは、リカルドが現在レッドブルのリザーブドライバーとして果たしている役割には満足しているようだ。

「彼は多くのマーケティングやPR活動で非常に良い仕事をしているよ」

マルコはそう語ると、次のように付け加えた。

「ショーカーでの走行や出演の機会がある。特に、アメリカではね。そして、彼の笑顔やシューイ(ドライビングシューズでシャンパンを飲むこと)を考えれば、リカルドほどそれに適した者はいないよ」。

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