モナコ出身ドライバーである25歳のシャルル・ルクレールは、フェラーリでパフォーマンスを発揮しなければならないというプレッシャーを感じていることを認めている。
■ミスの多さが指摘されるルクレール
2018年にザウバー(現アルファロメオ)でF1デビューを飾り、その翌年には名門F1チームであるフェラーリのシートを確保したルクレールに関しては、現F1チャンピオンである同い年のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に匹敵するドライバーだと見ている者も多い。
しかし、この2人に差があるとすれば、それはルクレールにはミスが多いことだと指摘している者たちもいる。
かつてウィリアムズやトヨタで活躍した元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、ルクレールについて次のように語っている。
「どういうわけか、彼は毎週末ミスをするんだ」
1996年のF1チャンピオンであるデイモン・ヒルも同意見だ。
「彼はミスを犯し続けているよ。予選でさえもね」
そして、かつてマクラーレンやレッドブルで戦った経験を持つデビッド・クルサードも次のように語っている。
「シャルルは死に物狂いという感じで走っているし、時には自分の能力を超えているようにさえ見えるよ」
■プレッシャーがあるのは普通のことだとルクレール
こうした中、イタリアのマラネロにあるフェラーリ本社で行われたスポンサーイベントに出席したルクレールは、自分に視線が注がれており、プレッシャーを受けていることはよくわかっていると主張した。
イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、ルクレールがそのイベントで受けた質問に次のように答えたと報じている。
「僕には大きなプレッシャーがあるよ。とりわけ、このチームに入ってからはね」
「多くの情熱と責任が求められるんだ。なぜなら、ほんのちょっとしたミスでも多くの人が失望するんだからね」
「だけど、僕はずっとフェラーリでF1を走ることを夢見てきた。だから、こうした責任も理解している。僕たちはそれに備えておかなくてはならないんだ」
ルクレールはそう語ると、次のように付け加えた。
「我々のスポーツにおいては、プレッシャーは普通のことだよ。思い通りにいかない時でも戦い続けるしかないんだ」。