2023年5月20日(土)、第107回インディアナポリス500の予選初日、佐藤琢磨は7番手につけた。
トップはアロー・マクラーレン・シボレー6号車のスウェーデン人フェリックス・ローゼンクヴィストで、史上3番目の速さとなる233.947mph(約376.501km/h)を記録し、NTT P1賞を争う12人のドライバーの先頭に立った。
これより速いのは、1996年にアリー・ルイェンダイクが記録した236.986mphと、昨年のスコット・ディクソンの234.048mphだけだ。
チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)・ホンダの4台は、4ラップの平均スピードでいずれもトップ12に食い込み、ポールポジションを決める明日の予選セッションに進出することが決まった。CGRの4台が揃ってトップ12のグリッドからインディアナポリス500に挑むのは、これで3年連続となり、チームとしての総合力の高さを見せた。
アレックス・パロウは4ラップの平均スピードで233.398mph(約373.437km/h)をマークし3番手。そしてスコット・ディクソンは233.375mph(約373.400km/h)で5番手、佐藤琢磨は233.322mph(約373.315km/h)で7番手、マーカス・エリクソンは233.030(約372.848km/h)で10番手だった。
スコット・ディクソンは、インディアナポリス500史上、誰も成し遂げたことのない3年連続のポールポジション獲得を目指すことになる。今年、ポールポジションを勝ち取れば、ディクソンは史上最高記録保持者のリック・メアーズ(6回)に並ぶことになる。
アレックス・パロウ、佐藤琢磨、マーカス・エリクソンの3人は、それぞれ自身にとって初のポールポジション獲得を狙う。4人のドライバーのうちの誰かがポールポジションを手に入れれば、CGRにとっては通算7回目の記録となる。
“トップ12予選”は5月21日(日)の14:00から15:00まで、そして最終の予選セッションとなるファイアストン・ファスト6は同日16:00から行われる(いずれもアメリカ東部時間)。
■佐藤琢磨(No.11 デロイト・ホンダ)
「とてもエキサイティングな予選でしたが、タフな戦いでもありました。コンディションは極めてチャレンジングなもので、最初のアタックでは最終ラップにマシンのスライドを体験しました。僕たちは再びアタックして記録を更新しましたが、これは素晴らしいチームワークだったといって間違いありません」
「いまは4台揃ってトップ12に入っていることがもっとも重要です。今晩はデータを見直し、明日は100%でチャレンジできるように準備を進めるつもりです」。