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“洪水”の不安を抱える今週末のF1エミリア・ロマーニャGP

2023年05月17日(水)17:26 pm

今週末には今季のF1第6戦エミリア・ロマーニャGPが開催される予定だが、その舞台となるイモラ・サーキットの上に巨大な雨雲が立ちこめているようだ。

■エミリア・ロマーニャ地域に再び洪水発生の可能性

今月上旬には大雨による洪水が発生して大きな被害を受けたイタリア北部のエミリア・ロマーニャ地方だが、今週も再び大雨による洪水被害の可能性が出てきている。

伝えられるところによれば、今週末のレース取材のためにイモラを訪れていた複数の国際的ジャーナリストが、16日(火)に、サーキットの脇を流れるサンテルナ川が決壊する危険性があるためサーキットから避難するよう要請されるという事態が発生したという。

ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』はこれに関して次のように報じている。

「スカイの従業員は、急かされることもなく、危険もなかったと報告している」

「彼らは現在ホテルにおり、しばらくの間再び外出しないよう求められている」

また、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は次のように伝えている。

「サーキット近くのいくつかの道路は火曜日の午後に閉鎖された。そのうちの1つは、同じ名前のコーナーの近くにあるトサ橋につながる道路だ」

「サーキットは基本的に水に囲まれている。通常グランプリ期間中には駐車場として使われる緑地や野原の多くが冠水しており、使用できる状態にはない」

■グランプリは予定通り開催すると関係者たち

だが、今のところ、F1、FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)、地元のレースプロモーターは、レースはまだ予定通りに行われると主張している。

こうした中、エミリア・ロマーニャ州のステファノ・ボナッチーニ知事は次のように語っている。

「我々は困難な日々から抜け出しつつあるが、天気予報は10日前よりほとんど悪くなっている」

「しかし、グランプリは開催されるだろう」

現時点での予報によれば、現地では17日(水)までは雨が降り続くものの、18日(木)には天候が回復に向かうようだ。

地元のレース主催者であるイタリア自動車クラブ(Aci)のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニ会長は次のように述べている。

「我々は、何よりもエミリア地方の人々の健康状態と、彼らが現在抱えている問題を心配している」

「グランプリに向けて、我々は木曜日に状況が正常化することを心から願っている」

「天候はよくなるはずだし、サンテルノも川床に戻るはずだ」

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