フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が、2023年に自分たちが集中すべきことは、最後までメルセデスやフェラーリを抑え込むことだと語った。
■現時点でアロンソより上にいるのはレッドブル勢だけ
イギリスのシルバーストンに本部を構えるアストンマーティンだが、今年はセバスチャン・ベッテルの後任としてアルピーヌから移籍してきたアロンソがこれまでの5レース中4レースで3位となる活躍を見せている。
41歳のアロンソは、先週末に行われた第5戦マイアミGPでのアストンマーティンF1マシンは「素晴らしかった」と語ったものの、レッドブルが圧倒的な強さを見せた一方でメルセデスやフェラーリが予想以上に苦戦したこともあり、彼にとっては「孤独なレース」だったという。
マイアミでは、勝利したレッドブルのマックス・フェルスタッペンからは26秒遅れ、4位となったメルセデスのジョージ・ラッセルには約7秒の差をつけて3位でフィニッシュしたアロンソは次のように語っている。
「前も後ろも、本当に何も関係なかったよ」
■目指すのはメルセデスやフェラーリを抑えること
しかし、アロンソは、今年は現実的にレッドブルとタイトル争いをすることはできないと考えている。
「願わくは、いくつかのサーキットでは彼らに少しは近づきたいね。そして、シーズン後半に投入される改良パーツによって、今とは異なる、あるいは、より競争力のある位置に立てるかもしれないよ」
「だけど、正直なところ、僕たちの主な焦点は、後方を見て、コンストラクターズ選手権でメルセデスとフェラーリを抑えることだと思っているよ」
実際のところ、ドライバーズランキングでは現在3番手のアロンソは、4番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)に19ポイント差をつけている。しかし、コンストラクターズランキングでは、現在2番手のアストンマーティンにメルセデスがわずか6ポイント差で迫ってきている。
■カギはストロールの頑張り?
アロンソが指摘したシーズン後半に投入予定の改良パーツでアストンマーティンがメルセデスやフェラーリとの差をさらに広げることができるのかに期待がかかるが、そのためにはチームメートであるランス・ストロールの頑張りも必要となってくるのは間違いない。
アロンソはここまでに75ポイントを稼いでいるものの、チームオーナーの息子であるカナダ人ドライバーのストロールはまだ10ポイントしか獲得できていない。
アロンソが現在の好調を維持し、同じマシンに乗るストロールも今後調子を上げてくれば、昨年ランキング7位に沈んだアストンマーティンがメルセデスやフェラーリをかわして一気にランキング2位に浮上してシーズンを終える可能性もありそうだ。