NEXT...F1開催スケジュール

フェルスタッペンが2023年のF1チャンピオン最有力候補であることは“常にはっきりしていた”とレッドブル首脳

2023年05月10日(水)17:50 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコが、マックス・フェルスタッペンが2023年のF1チャンピオン最有力候補であることは「常にはっきりしていたことだ」と主張した。

■マイアミGPでペレスとの差を広げたフェルスタッペン

バクーで行われた今季のF1第4戦アゼルバイジャンGPではセルジオ・ペレス(レッドブル)がフェルスタッペンに並ぶ今季2勝目をあげ、この時点では両者のポイント差が6ポイントにまで縮まっていた。

これにより、今年はメキシコ出身ドライバーであるペレスがタイトルを獲得する可能性もあると報じるメディアも少なからずあった。

しかし、先週末の第5戦マイアミGPでは、9番グリッドからスタートしたフェルスタッペンが、最終的にポールシッターのペレスをもオーバーテイクして今季3勝目をあげるという圧倒的強さを示してみせた。

■フェルスタッペン有利は「常にはっきりしていた」とマルコ

母国オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』紙から、これで今年のタイトルのゆくえもはっきりしてきたのではないかと質問された80歳のマルコは、次のように答えた。

「だが、それは常にはっきりしていたことだよ」

「チェコ(ペレスの愛称)は、バクーなどの市街地サーキットでは本当に強い。だが、マイアミでは、マックスがみんなに教訓を与えてくれたよ」

「終盤にファステストラップが狙えるようなタイヤマネジメントは、誰にも真似できるものじゃないよ」

「もし、マックスがポールポジションからスタートしていたらどうなったかを想像してみればいい。その場合は本当に退屈なレースになっていただろうね」

■ペレスはフェルスタッペンに太刀打ちできないとフィジケラ

1990年代後半から2000年代にわたって活躍した元F1ドライバーのジャンカルロ・フィジケラは、母国イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語っている。

「マイアミでのフェルスタッペンは圧倒的だったよ」

「彼は片手でも運転できるんじゃないかという印象を与えたほどだった。もちろん、タイヤに負担をかけず、DRS(可変リアウイング)を開けばストレートで飛ぶように速いマシンが彼を助けていたとしてもね」

「ペレスも、同じマシンで、シーズン中に何勝かすることはあるかもしれない。だけども、F1タイトルに関して言えば、勝負にならないよ」

■ライバルたちは「すでにはるか遠くにいる」とマルコ

実際のところ、F1ファンにとって少々残念だと言わざるを得ないことは、現時点ではレッドブル以外に今年のタイトル争いにからんでくることができるチームやドライバーが見当たらないことだろう。

現在ドライバーズランキングでフェルスタッペンとペレスに次ぐ3番手に位置しているのはアストンマーティンのフェルナンド・アロンソだが、5戦を終えた時点ですでにフェルスタッペンとは44ポイント差、ペレスとも30ポイントの差がついてしまっている。

そして、メルセデスやフェラーリも、もはや今年のタイトル獲得はあきらめざるを得ない状態にあると言っても過言ではないだろう。

「彼らがイモラにどんなアップデートを持ち込むのか、それが何らかの効果を発揮するのか、私は興味津々だよ」

メルセデスやフェラーリに言及しながらそう語ったマルコは、次のように付け加えた。

「もし我々が今と同じようにやり続ければ、彼らはすでにはるか遠くにいるよ」。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック