F1アゼルバイジャンGP(バクー市街地)金曜日午後、決勝レースのスターティンググリッドを決める予選が開催され、アルファタウリF1は角田裕毅が今季初のQ3に進み8番グリッドを獲得した。ニック・デ・フリースはQ1でクラッシュしてしまった。
●【2023F1第4戦アゼルバイジャンGP】予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数
■ジョナサン・エドルズ(アルファタウリF1、チーフ・エンジニア)
予選:8番手、20番手
「スプリント・ウィークエンドのフォーマットにより、エキサイティングな金曜日を過ごすことができました。このコースはアクションが多いことで有名だが、今日は期待に応えてくれた」
「いくつかの新しいエアロコンポーネントを持ち込んだとはいえ、前回のレースから予想される競争力は、Q3の材料にはならないものだった」
「そのため、FP1では予選の準備に多くのことを費やし、より多くのポイントを獲得できる日曜日の上位スタートのために、最高のチャンスを得ることができた。FP1では、両ドライバーともソフトとミディアムの2セットのタイヤを装着して走行したんだ」
「ユウキ(角田裕毅)は1セット目でウォールに接触し、(ホイールの)リムを破損してパンクしてしまったため、その走行を中止せざるを得なかった。幸い、同じタイミングで赤旗が出たため、タイムロスにはならなかったが、セッションの残り時間を考えるとやはり後手に回ってしまった」
■デ・フリースのマシンには問題が出ていた
「ニック(デ・フリース)はセッションを通して調子を上げ、クリーンなラップを刻み、僕らのクルマがここでも競争力を持ち、良い予選ができる可能性を示してくれた」
「残念なことに、最初の走行でピットを出るために列に並んでいたとき、僕らのクルマにちょっと問題が出て、ガレージに戻さざるを得なくなり、そのせいで1周遅れになってしまった。そしてその周回中にターン3でロックしてウォールに突っ込んでしまい、予選を終えてしまった」
■角田裕毅の貴重なフィードバックでQ3進出
「赤旗が何度も出て、タイヤの準備も大変だったため、ユウキのプランも極めて流動的なものにならざるを得なかったが、ユウキの貴重なフィードバックもあり、チームは状況をうまくコントロールしてQ3進出を果たした」
「FP1での予選準備がうまくいかなかったことで、Q3ではニュータイヤが残っていなかったが、ユウキはユーズドタイヤで素晴らしいラップを刻み、日曜日の決勝レースに向けて8番グリッドを獲得することができた」
「明日は今大会から新設されたシュートアウト(スプリントの予選)にフォーカスを移す。そして、僕らのためにもう一度ここでクルマの競争力を示すチャンスを与えてくれるだろう」。