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ジャン・アレジが考えるフェラーリに必要な3つの事とは? 唯一の“ナンバー1”はルクレールでもサインツでもなく「バスール」だと評価。レッドブルF1から天才ニューウェイを引き抜いても「問題は解決できない」

2023年04月19日(水)19:04 pm

元F1ドライバーのジャン・アレジは、仮にフェラーリがレッドブルから天才F1マシン設計者として知られるエイドリアン・ニューウェイを引き抜いたとしても現在のパフォーマンス問題をすぐに解決することはできないだろうと考えている。

■フェラーリの問題をすぐに解決することはできないとアレジ

1991年から1995年までフェラーリに所属していた現在58歳のアレジは、フェラーリの新チーム代表に就任した自分と同じフランス出身のフレデリック・バスールが成果を出すには、いずれにしてももっと時間が必要だと考えている。

アレジは、フランスのスポーツ専門放送局『Eurosport(ユーロスポーツ)』の番組『Les Fous du Volant』で、「時間はかかるだろうが、フェラーリがバスールを選択したのは正しいことだ」と語っている。

アレジは、同じフランス人のジャン・トッドが90年代にフェラーリに着任し、ロス・ブラウン、ロリー・バーン、ミハエル・シューマッハといった人材を積極的に採用したことに言及しながら、次のように続けた。

「そういうことは、F1ではもう可能ではないよ」

「今日、もしもエイドリアン・ニューウェイがフェラーリに行くと決めたとしても、2025年まで彼のマシンを見ることはできないだろう。それはすべての契約にある条項のためだ。だから、時間がかかるだろうね」

「しかし、繰り返すが、フレッド・バスールはこの仕事にふさわしい人物だよ」

アレジによれば、バスールは冷静さを失わずに、「信頼性、パフォーマンス、安定性」を優先させる必要があるという。

「彼はこの3つを自分の望む順番に並べる必要がある。だが、それがやらなければならないことなんだ」とアレジは主張している。

■ルクレールがナンバー1だと決めても効果はない

また、アレジに言わせれば、フェラーリにおける唯一の“ナンバー1”はバスールなのだという。

カルロス・サインツよりもシャルル・ルクレールをフェラーリのナンバー1ドライバーとして優先させることが賢明だと思うかと質問されたアレジは、次のように答えている。

「もしも次のグランプリで『シャルル、君がファーストドライバーでカルロスがセカンドドライバーだ』と彼らが言っても、マシンの開発プロセスには何の役にも立たないだろう。特にパフォーマンスと信頼性の欠如に関してはね」

「率直に言って、それ(ドライバーの序列)が問題じゃないんだ」。

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