アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストが、ミック・シューマッハと一緒に仕事をしたかったと認めた。
■ミック・シューマッハはF1で走るにふさわしいドライバー
2006年からレッドブルのセカンドチームであるトロロッソ(現アルファタウリ)のチーム代表を務めているオーストリア出身のトストは、ミック・シューマッハの父親である7冠のミハエル・シューマッハとも親交があり、その弟のラルフ・シューマッハのマネージャーだったことでも知られている。
そのトストは、ミハエルの息子であるミックが昨シーズン限りでハースのシートを失い、今年はグリッドに並ぶことができないのを残念に思っているようだ。
トストは、ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』に対し、今年はメルセデスのリザーブドライバーを務めながら2024年のF1復帰を目指しているミック・シューマッハについて次のように語っている。
「私は彼と一緒に仕事をしたかったよ。だが、彼はずっとフェラーリのアカデミードライバーだった。だから、彼が我々の目にとまることはなかったんだ」
「しかし、彼はF1にいる資格があるよ」
■ミハエルがいたらミックのF1キャリアは違っていただろう
そう語った67歳のトストは、もしも7回F1チャンピオンとなった実績を持つミハエル・シューマッハがそばにいたならば、ミック・シューマッハのF1キャリアも今とは異なる形になっていただろうと次のように続けた。
「私も彼の叔父であるラルフの意見に賛成だよ。父親(ミハエル)がそばにいたらミックはまだF1にいただろう。100パーセント間違いないよ」
「ミハエルの人柄だけで、すべてが彼(ミック)にとって違う形になっていただろう。ミックの周りの人たちを批判するつもりはないよ。だが、もしもミハエル・シューマッハがチームのボスと話をしていたなら、違う物語が展開されていただろうね」
現在54歳となるミハエル・シューマッハは、2013年12月に当時14歳だったミックと共にスキーを楽しんでいたときに転倒して頭を岩にぶつけて大けがを負ってしまった。幸い命は取り留めたものの、それ以降の容体や状況に関しては一切公表されていない。
■今年の角田には満足しているとトスト
一方、現在のアルファタウリのドライバーたちについて質問されたトストは、今年3年目のF1シーズンを迎えている角田裕毅には満足しており、ピエール・ガスリー(現アルピーヌ)の後任として今季から加わったニック・デ・フリースには、スピードを上げていくための時間を与えているところだと答えている。