シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、2023年F1シーズン開幕前には現チャンピオンであるレッドブルのマックス・フェルスタッペンにとって最大のライバルとなると考えられていた。
だが、そのルクレールは、現時点ではかなり厳しい状況に置かれている。
●【2023年F1チャンピオンシップ・ランキング】第3戦F1オーストラリアGP終了後
■3レースを終えてわずか6ポイント
第3戦オーストラリアGPを終えた時点で、ランキングトップのフェルスタッペンがすでに69ポイントを稼いでいるのに対し、ルクレールはわずか6ポイントしか獲得できておらず、ランキングは10番手に沈んでいる。
「今シーズンは最悪のスタートだよ」
そう語った25歳のモナコ出身ドライバーであるルクレールは、次のように付け加えた。
「僕には6ポイントか8ポイントしかない。いくつなのか覚えてはいないけれどね。だけど、それはすごく腹立たしいよ」
■今はレースをフィニッシュすることが重要
開幕戦バーレーンGPをエンジントラブルによるリタイアで終えたルクレールは、すでに今季の第2戦サウジアラビアGPで年間許容数を超えるエンジンコンポーネント投入により10グリッド降格ペナルティーも受けており、予選では2番時計を刻んでいたものの決勝は12番グリッドからのスタートとなり、7位でフィニッシュするのがやっとだった。
悪いことは続くもので、オーストラリアでは7番グリッドからスタートした直後にライバルのマシンと接触し、そのままリタイアとなっている。
ルクレールは、現在の状況から抜け出すには、まずはフェラーリF1マシンの信頼性問題をきちんと解決する必要があると示唆しながら、次のように続けている。
「現時点では、僕は長期的な目標を立ててはいないよ」
「今は、ペナルティーや技術的トラブルなしでレースをフィニッシュすることのほうがもっと重要だからね」
「その後、どんな結果が出るか様子を見よう」。