F1オーストラリアGPレース後、ハースは暫定リザルトに対して抗議を行った。
●【2023F1第3戦オーストラリアGP】決勝レースのタイム差、周回数
レース終盤となった54周目、ケビン・マグヌッセン(ハース)が単独でターン2のウォールにヒットしてしまい、右リアホイールが引きちぎれ、デブリが散乱したためコース清掃のため赤旗が出されていた。
その後56周目のリスタートでは、カルロス・サインツ(フェラーリ)がフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)をコツンと押してスピンさせ、その混乱で2台のアルピーヌがクラッシュし、後方ではローガン・サージェント(ウィリアムズ)がニック・デ・フリース(アルファタウリ)に接触し2台ともターン1外側のグラベルで止まった。
ここで3回目の赤旗が出されて、最終ラップの58周目にコーション状態で再開された。
しかし、そのリスタート時の順位は、アクシデントによるリスタートが始まる前に戻されてしまい、ニコ・ヒュルケンベルグは4番手から7番手に後退させられていた。
ハースはこのレース結果に抗議し、現地時間19時30分(日本時間18時30分)にスチュワードに呼び出された。
■リプレイでも分かりにくい・・・
リプレイを観ると、57周目の3度目のリスタート時は、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)は9番手スタートで、アロンソがスピンした時点でヒュルケンベルグは5番手へ浮上。その時点でセクター1に対してイエローフラッグが出されている。
その後のターン3では、3番手争いをしていたストロールがグラベルに入ってしまったことで、サインツの後ろの4番手にヒュルケンベルグはつけていた。角田裕毅は5番手だった。そしてその時点で赤旗が出されていた。
このようにマルチクラッシュが発生した際、どの時点を起点としてリスタートするのかが非常に分かりにくいのは改善の余地があるだろう。
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