F1第3戦オーストラリアGP(メルボルン、アルバートパーク・サーキット)2日目、予選が行われた。降水確率90%のメルボルンは厚い雲に覆われ、時折雨雲レーダーにも雨雲が出ていて、いつ雨が降りだしてもおかしくない状況だった。
●【2023F1第3戦オーストラリアGP】予選Q1-Q2-Q3のタイム差、周回数
■Q1(18分間):セルジオ・ペレスが自滅
Q1ではローガン・サージェント(ウィリアムズ)がコースオフして黄旗が振られた。その直後、セルジオ・ペレス(レッドブル)が開始6分過ぎにコースオフして砂利で動けなくなり、Q1敗退が決まった。FP3で苦しみ続けた同じターン3でロックアップし、「この問題は解決しないとダメだ。同じ(**ピー**)な問題だよ」と無線で言い放ち、マシンを降りている。
ここでペレスのマシンを撤去するために赤旗が出されてセッションは中断。
レッドブルと同じホンダRBPTのパワーユニットを搭載するアルファタウリは、角田裕毅は15番手、ニック・デ・フリース(アルファタウリ)は14番手で、ギリギリQ1を突破した。
Q1トップタイムはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2番手はジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)。
地元メルボルン出身のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、初の母国GP予選を16番手で終えてQ1敗退となった。
【予選Q1】F1オーストラリアGP
16 オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
17 ジョウ・グァンユ(アルファロメオ)
18 ローガン・サージェント(ウィリアムズ)
19 バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
ー セルジオ・ペレス(レッドブル)
■Q2(15分間):アルファタウリF1敗退、角田裕毅はデ・フリースに勝利
Q2序盤はフェルスタッペンが0.064秒差でアロンソを上回り、ルクレールが0.341秒差で3番手につけ、ソフトタイヤで周回を続けながら、急速に変化するコンディションに対応する。
一方、マグヌッセン、デ・フリース、ターン3でグラベルに突っ込んだノリス、オコン、ガスリーはQ2敗退の危機を迎えていた。
このまま中古のソフトタイヤを使い続けるか、それともピットインして新しいソフトタイヤに交換するか、悩ましい状況だ。
フェルスタッペンはソフトタイヤに履き替え、鳥をよけながら1分17秒056を記録し、2番手のアロンソにコンマ1秒の差をつけた。3番手にはルクレール、4番手にはヒュルケンベルグが入った。
なんとかQ2に進出したアルファタウリだったが、角田裕毅は12番手、ニック・デ・フリースは15番手で、2台ともQ2突破はならなかった。
先ほどのフリー走行3回目で3番手だったエステバン・オコン(アルピーヌ)はトラフィックに引っかかり、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)に0.007秒届かず11番手でQ2敗退となった。
【予選Q2】F1オーストラリアGP
11 エステバン・オコン(アルピーヌ)
12 角田裕毅(アルファタウリ)
13 ランド・ノリス(マクラーレン)
14 ケビン・マグヌッセン(ハース)
15 ニック・デ・フリース(アルファタウリ)
■Q3(12分間):フェルスタッペン今季2度目PP!メルセデスF1が2-3の大健闘!
12分間のQ3では、残り5分でフェルスタッペンが1分17秒262のタイムを記録、ハミルトンは0.009秒差で2番手、アロンソは0.041秒差で3番手につけた。
しかし、フェルスタッペンは、ギアシフトとバッテリーの問題を無線で報告しトラブルの不安との戦いとなった。2022年F1ブラジルGP以来となるレッドブル以外がポールポジションを獲得するのか、それともフェルスタッペンがアロンソに並び、F1キャリア22回目のポールポジションを獲得するのか?
フェルスタッペンは第1セクターと第3セクターを最速タイムで通過し、1分16秒732を記録してオーストラリアGPでは初となる今シーズン2度目のポールポジションを獲得した。
2番手はジョージ・ラッセル(メルセデス)、3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)とメルセデスF1が続き、今のマシンの最大限の力を出し切った。
惜しくもメルセデスF1に行かれたものの、2連続表彰台のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は4番手につけている。
フェラーリは5番手カルロス・サインツ(フェラーリ)、7番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)と奮わない結果だ。ランス・ストロール(アストンマーティン)は6番手でフェラーリに挟まれる形になった。
8番手にはアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)が入り、大健闘と言える。
9番手にはピエール・ガスリー(アルピーヌ)、10番手はトップから1.003秒差のニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)で、明日はポイント獲得を狙いたい。
【予選】F1オーストラリアGP
1 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2 ジョージ・ラッセル(メルセデス)
3 ルイス・ハミルトン(メルセデス)
4 フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
5 カルロス・サインツ(フェラーリ)
6 ランス・ストロール(アストンマーティン)
7 シャルル・ルクレール(フェラーリ)
8 アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
9 ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
10 ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)
【予選Q2】
11 エステバン・オコン(アルピーヌ)
12 角田裕毅(アルファタウリ)
13 ランド・ノリス(マクラーレン)
14 ケビン・マグヌッセン(ハース)
15 ニック・デ・フリース(アルファタウリ)
【予選Q1】
16 オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
17 ジョウ・グァンユ(アルファロメオ)
18 ローガン・サージェント(ウィリアムズ)
19 バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
ー セルジオ・ペレス(レッドブル)
●【2023F1第3戦オーストラリアGP】予選Q1-Q2-Q3のタイム差、周回数