F1統括団体のFIA(国際自動車連盟)は、序盤2戦で起こった2つのペナルティに対し、レギュレーションを明確化した。1つはペナルティでのピットストップ時について、もう1つはスターティンググリッドについてだ。
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■ペナルティの一連の騒動
F1サウジアラビアGPでフェルナンド・アロンソの表彰台が取り消され、その後復活した茶番劇を受けて、ピットストップ時のペナルティに関する規定が明確化された。
アロンソは、グリッド位置の誤りによる5秒のタイムペナルティを受けたものの、ジェッダ・コーニッシュ・サーキットでレッドブル勢に次ぐ成績を収め、2レース連続で表彰台を達成した。
レース終了後、スチュワードがアストンマーティンを調査したところ、5秒経過前にリアジャッキがアロンソのAMR23に接触したと判断され、10秒の追加制裁を科せられ、アロンソは4位に後退した。
しかし、アストンマーティンの審査権により判定が覆り、一時はメルセデスのジョージ・ラッセルに奪われたトロフィーがアロンソに返され、最終的にアロンソはF1で100回目の表彰台を獲得した。
■ジャッキも含めて触れてはならないと通達
その後、スポーツ諮問委員会が開かれ、FIAから明確な説明があることが確認されたため、この問題を解決するためにオーストラリアGPで全チームに対してスポーツ・ディレクティブ(指令)が出された。
スポーツ規則第54条4項は、「第54条3a)または54条3b)に基づくペナルティを受けた結果、車両がピットレーンで静止している間は、そのペナルティの期間中、車両が静止するまで作業を行うことはできない」と規定。
しかし、FIAシングル・シーター・スポーティング・ディレクターのスティーブ・ニールセンが出した指令にはこう記されている。
「明確にするため、そしてまた追って通知があるまで、この文脈では、ペナルティ中に手や道具、設備(フロントとリアのジャッキを含む)によって車やドライバーに物理的に触れることは、すべて作業とみなされる」
「ペナルティ中の冷却ファンの使用は、そのようなファンが車両に物理的に接触しない場合に限り許可される」
「すでに一般的に行われているように、車両のピットストップ前に第54条3aおよび第54条3bに基づき、発生した複数のペナルティを1回のピットストップで連続して行うことができる。例えば、5秒+10秒のペナルティの場合は、15秒のペナルティとして1回で済ませることができる」
■スターティンググリッドが拡大
さらに、今週末のF1オーストラリアGPから、スターティンググリッドの枠が20cm広げられ、金曜日の練習では、ドライバーが車を正しく配置するためのセンターラインも試行されることになった。