アメリカンF1チームのハースでは、2023年シーズンを戦うにあたってケビン・マグヌッセンとニコ・ヒュルケンベルグがお互いに争うことを禁止するルールを設けているという。
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■過去に因縁があるマグヌッセンとヒュルケンベルグ
2017年から2020年までハースのドライバーを務めていたマグヌッセンは、2021年にシートを喪失したものの、2022年にロシアによるウクライナ侵攻が発生したことに伴い、ロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンに代わって電撃的にチームに復帰。今年はこのチームで通算6年目のシーズンを迎えている。
一方、2019年シーズン後にルノーのシートを失っていた35歳のヒュルケンベルグは、ミック・シューマッハの後任として今年ハースから4年ぶりにフルタイムドライバーとして復帰を果たしている。
だが、2017年のハンガリーGPにおいてマグヌッセンがヒュルケンベルグをコース外に押し出す形となったことにより確執が生じたと考えられていた。そして、ハースがヒュルケンベルグの起用を発表したとき、この2人がうまく一緒にやっていくことができるのかと疑問を呈するメディアも少なからずあった。
そういうこともあってか、ハースではマグヌッセンとヒュルケンベルグが再びコース上で衝突することがないように予防線を張っているようだ。
■ハースではチームメートバトルはNG
「1周目を終えたら、僕たちは本当にお互いの邪魔をしたくないと思っているよ」
デンマーク出身の30歳となるマグヌッセンは、ドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』にそう語ると、次のように続けた。
「どちらがより速いのかを見極めるのが重要なんだ。ハースでは、僕たちはお互いに争わないというルールがあるからね」
「彼を自分の後ろに留めておこうと頑張ることはできるよ。だけど、ドアを閉めたりするようなことはできないんだ」
「だから、お互いに仲よくして、自分たちのためではなく、確実にチームのための仕事をするだけだよ」