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アロンソとアストンマーティンF1、2戦連続の3位表彰台、そして自身100回目の表彰台を取り戻す!

2023年03月20日(月)12:05 pm

F1サウジアラビアGPの結果について、アストンマーティンF1が審査権を要求してフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が3位表彰台を取り戻すことに成功した。

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■5秒ペナルティと10秒ペナルティの経緯

アロンソはスタート直後の1コーナーでトップに立ったが、その後すぐにスターティンググリッド枠外に並んでいたとして5秒ペナルティを課された。

その後、アロンソはピットインしてアストンマーティンF1としては5秒ペナルティーを消化したつもりだったが、セーフティカー中のピットインでペナルティ消化が許されるかどうか分からないとし、チームはアロンソに5秒以内にまで迫っていたラッセルとの差を「5秒差以上に拡げてくれ」とオーダー。アロンソは見事な走りで5秒以上の差をつけて3位でフィニッシュした。

ところが表彰式を終えてから、5秒ペナルティを消化するコンマ数秒前にリアジャッキがマシンに触れていたとして、ペナルティが正しく消化されなかったと判断。レース後、スチュワードはアロンソに「10秒ペナルティ」を科したため、アロンソは4位に転落した。

100回目の表彰台を失ったアロンソは「仕方ないけどジャッチが遅い、ショーが台無しだ。僕は表彰台を楽しんだけど、ファンと、楽しめなかったラッセルとメルセデスが気の毒だ」とF1のショーとしてのあり方に物申した。

■アストンマーティンF1が審議を要求、3位表彰台を取り戻す!どんな理由でそうなった?

物議を醸した後、FIAはこの「10秒ペナルティ」の決定を覆した。アストンマーティンが10秒ペナルティを見直すための書簡を提出したという文書を公開したのである。

「審査申立て」の裏付けとして、スチュワードは最新のSACミーティングの議事録と、アロンソの14号車に課せられたペナルティと同様のペナルティを受けながらも、ペナルティが課されずにジャッキに接触した7種類の事例を示すビデオ証拠を提出した。

「チームの提出物は、FIAとチームの間で、ジャッキを含むいかなる方法でもマシンに触れることは、スポーツ規則第54条4項(c)の目的であるマシンの「作業」に該当するという合意と表明とされたが、これは誤りだ。したがってスチュワードの決定の根拠は間違っている」というものだった。

つまり、焦点はジャッキが触れていたとしてもそれが「作業」なのか否か、そしてそれがチームと合意があったのか、という点だった。

結局スチュワードは、「新しい証拠が見つかった」と判断したが、ジャッキがマシンに触れることがマシンの作業に相当すると当事者が合意したと判断できる明確な合意はなかったと結論づけた。

これにより、アロンソは正式にF1サウジアラビアGPで3位表彰台を取り戻し、2戦連続の表彰台、そして自身100回目の表彰台をチームと笑顔で祝うことになった。

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