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【フェラーリ】F1サウジアラビアGPでルクレールが10グリッド降格・・・今後の課題は「レッドブルより速い開発」だとチーム代表

2023年03月16日(木)17:51 pm

マッティア・ビノットに代わって今年からフェラーリのチーム代表を務めているフレデリック・バスールだが、その船出はかなり厳しいものとなっている。

■開幕戦で大きく出遅れたフェラーリにさらなる打撃

バーレーンで行われた2023年F1開幕戦では、シャルル・ルクレールはエンジントラブルでリタイア。チームメートのカルロス・サインツはレッドブル勢に大きく離されたばかりか、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソにオーバーテイクを許し、表彰台を逃している。

そして、ルクレールはエンジントラブルの原因となった電子系コンポーネントをすでにバーレーンで新しいものと交換(2基目)していたが、今週末の第2戦サウジアラビアGP(19日決勝)に向けてさらに交換(3基目)が必要となったようだ。

このため、2戦目にして当該コンポーネントの年間許容数(年2基)を超えてしまうルクレールは、サウジアラビアGP決勝で少なくとも10グリッド降格ペナルティーを受けることになる。

バスールはこれに関して次のように語っている。

「このような事態は過去に一度も経験したことがないものだ。今は問題が解決されていることを望んでいるよ」

■信頼性問題解決がフェラーリ早急の課題

今季3年連続でのF1ドライバーズタイトル獲得を狙うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は開幕戦で勝利して25ポイントを手にしている。だが、そのフェルスタッペンにとって最大のライバルのひとりとなると考えられていたモナコ出身ドライバーのルクレールは、開幕戦でリタイアしたことでまだノーポイントだ。

それに加えて、サウジアラビアGPで10グリッド降格ペナルティーを受けることになるのは、ルクレールにとって非常に厳しい状況であるのは確かだ。

昨年同様、マシンに信頼性の不安があることが明らかとなってしまったフェラーリだが、バスールによればチームは現在2023年型マシンの「問題点を解決する」ために懸命に取り組んでいるところだという。

■追い付くにはレッドブルより「速い開発」が必須

しかし、その一方でバスールは、メルセデスとは違い、基本的な「コンセプト」に関しては、フェラーリは健全な状態にあると主張している。

2023年のフェラーリF1マシンは1周でのスピードはあるものの、レース距離を戦う場合にはタイヤのデグラデーション(劣化)が大きすぎるという欠点を持っているようだ。その問題を克服することができれば、フェラーリがタイトルを狙える位置に返り咲くチャンスもあるかもしれない。

バスールは、レースでのパフォーマンスを向上させてレッドブルに追い付いていくためには、レッドブルよりも速く開発を進めることが必要だと考えている。

「我々はパフォーマンスが不足している。だから、今あるものを最大限に活用するとともに、レッドブルよりも速く開発することを目指さなければならない」

バスールはそう語り、今後の開発が順調に進みさえすれば、レッドブルを射程に入れられるはずだと示唆した。

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