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角田はチームを救えるか?「株主が判断」アルファタウリF1売却をレッドブルF1首脳は否定せず・・・今年のマシンは「期待外れ」とチーフエンジニア

2023年02月28日(火)8:41 am

レッドブル・レーシングのヘルムート・マルコ博士は、レッドブルF1の姉妹チームが売却される可能性を否定しなかった。

■昨年の結果は「壊滅的」、売却か移転か

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、スクーデリア・アルファタウリ代表のフランツ・トストが昨年のコンストラクターズ選手権9位を「壊滅的」と呼んでおり、アルファタウリはオーナーから「売却」か「イタリアからイギリスへの移転」が必要かもしれないと言われていると報じた。

■今年のマシンは「期待外れ」とチーフエンジニア

売却か移転を免れるため、今年は何としても向上させたいアルファタウリだが、F1では劇的に改善する方法はないと言われている。つまり、コツコツと改善を続けるのが最善の道ということだ。

プレシーズンテスト最終日に角田裕毅が6番手タイムを出したものの、2023年に大幅な改善の可能性は低いようで、チーフエンジニアのジョナサン・エドルスは先週のバーレーンテストについて「期待通りにはいかなかった」と認めている。

■マルコ「株主が決める事」

レッドブルのF1活動を統括するオーストリア人のマルコは、売却のうわさについて聞かれると「一般的なうわさにはコメントしない」と答えている。

「しかし、アルファタウリが昨年の成果に満足していないのは理解できる。ただし、どのような決断を下すかは、すべて株主が決めることだ」。

■候補は3社

うわさによると、ファエンツァを拠点とするスクーデリア・アルファタウリの買い手候補はすでに3つあるという。

キャデラックと提携してF1参入を目指しているアメリカの『アンドレッティ』、ドバイが出資していてレッドブルと提携しているF2チームの『ハイテック』、そしてインドのレーシングチームである『ムンバイ・ファルコンズ』だ。

■株主が決断

マルコは「先ほども言ったように、チームのパフォーマンスが低ければ我々の役には立たないんだ。だからどうすれば効率を上げられるか、すでに考えているところだよ」と述べ、次のように続けた。

「1チームが世界選手権で優勝してるのに、他が9位というのは、相乗効果がうまく機能していないように見えるということだ」

「立派なビジネスマンである当社の株主は正しい判断をするだろうが、それ以外はうわさに過ぎない」。

レッドブル・レーシングをチャンピオンチームに導き、セバスチャン・ベッテルやマックス・フェルスタッペンというチャンピオンを発掘して育てたヘルムート・マルコが「相乗効果」を上げる方法を株主に提案するとすれば、年間予算上限をフル活用し、2チームが効率的に開発を進めるために、スクーデリア・アルファタウリをイギリスへ移転させて物理的に隣接した場所で仕事をすることかもしれない。

いずれにせよ、角田裕毅とニック・デ・フリースにはミスなくポイントを持ち帰り、コンストラクターランキングを上げなければならない大きなミッションが課された。

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