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【F1テスト2日目:順位表】最速ジョウ・グァンユ、最多周回サージェント、メルセデスにトラブル。角田裕毅、午前中に最多周回数も笑顔が消える

2023年02月25日(土)1:30 am

2023年F1公式プレシーズンテスト2日目が行われ、タイムシートは、アルファロメオのジョウ・グァンユが2年連続チャンピオンのマックス・フェルスタッペン、2冠のフェルナンド・アロンソを抑えてトップタイムを記録した。

■今年のテストのポイント

今年のプレシーズンテストは3日間しかないため、トラブルフリーでテストプログラムをこなし、来週に控えた開幕戦のシミュレーションなども行いたい。

テストでは燃料搭載量、タイヤコンパウンドなど各チームとも違うためタイムはそれほど重要ではないが、それでも速いクルマは速く走れてしまうのがF1テストだ。

また、例年はライバルに実力がバレないよう、あえてタイムを出さないという戦略的なことをするチームが多いが、今年はテストが3日間しかないので、ライバルを意識して実力を隠すよりも、自分たちのマシンの実力を自分たちで知る事の方がメリットが大きいとも言われている。

■2日目:最速ジョウ・グァンユにトラブル、アロンソ順調

終日走行し、133周を走った周は、終盤にC5ソフトタイヤで1分31秒610を記録し、レッドブルのフェルスタッペンと0.040秒差、アロンソは0.595秒差でアストンマーティンをリードした。

しかし、ジョウ・グァンユはセッション終盤、ピットアウトしようとしたところ1速に入らない原因不明のトラブルが発生。スタッフがガレージに戻して、この日はそのまま終了となった。

3番手のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、1日を通して130周を走破し、新マシンのセッティングと理解を促進させた。

■デ・フリース4番手、サージェントに電気系トラブル

初のF1フル参戦に臨むニック・デ・フリース(アルファタウリ)は、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、ルーキーのローガン・サージェント(ウィリアムズ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)を抑えて4番手でフィニッシュし、ポテンシャルの高さを見せた。

サージェントは、この日最多となる154周を走行し、初めてのF1マシンの理解を深めた。しかし、残り15分でピットに入り、チームスタッフは感電防止用のゴム手袋をしたままガレージに戻した。電気系統のトラブルが発生したと思われる。

後でわかったことだが、チームはサージェントにトラブル発生時にクルマを降りる練習をさせており、その時に小さな電気系統のトラブルが発生したのだという。

■メルセデスに油圧系トラブル

メルセデスにとっては厳しい一日となった。ジョージ・ラッセルは油圧系のトラブルでコース上にストップして赤旗が提示されると、トラックに載せられてガレージに戻った。ラッセルは13番手、ルイス・ハミルトンは15番手で終えた。

メルセデスは例年、開幕戦まで本来の力を隠していることが多いが、今年は“問題を抱えていて”それほど余裕があるようには見えないというのが多くのF1関係者の意見だ。しかし、分析力・開発力や戦略などは誰もが認めており、必ず上位争いには絡んでくるだろう。

■角田裕毅、午前中に最多周回数

角田裕毅(アルファタウリ)は最下位の17番手で終えたものの、午前中のセッションで最多の85周を記録しており、様々なプログラムをこなしていたと思われるが、笑顔が消えて険しい表情をしているのが気になる。チームメートが好タイムを出していることもあり、予選アタックをした時の一発の速さに期待したい。

■【2日目】F1公式プレシーズンテスト
順位 ドライバー(チーム)
1 G.ジョウ(アルファロメオ)
2 M.フェルスタッペン(レッドブル)
3 F.アロンソ(アストンマーティン)
4 N.デ・フリース(アルファタウリ)
5 N.ヒュルケンベルグ(ハース)
6 C.サインツ(フェラーリ)
7 L.サージェント(ウィリアムズ)
8 C.ルクレール(フェラーリ)
9 O.ピアストリ(マクラーレン)
10 P.ガスリー(アルピーヌ)
11 K.マグヌッセン(ハース)
12 E.オコン(アルピーヌ)
13 G.ラッセル(メルセデス)
14 S.ペレス(レッドブル)
15 L.ハミルトン(メルセデス)
16 L.ノリス(マクラーレン)
17 角田裕毅(アルファタウリ)

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