マクラーレン・レーシングのザック・ブラウンCEOが、2026年以降に搭載するエンジンを決めるための時間はまだ十分にあると語った。
現在、イギリスのウォーキングに本拠を置くマクラーレンは、現行のエンジンルール期間が終了する2025年までメルセデスからエンジン供給を受ける契約を結んでいる。
■2026年以降のエンジンには多くの選択肢
一方、2026年には新たなF1エンジンレギュレーションが導入されるが、それに合わせてレッドブルはホンダと決別してフォードと手を組むことになっている。
ホンダも2026年のF1エンジンメーカーとしての登録を済ませていることから、もしもF1活動を正式に行うのであれば、そのエンジンを搭載するチームを探す必要が出てくる。
そして、その場合、2015年から2017年までの共同プロジェクトは大失敗に終わったものの、今やレッドブルにタイトルをもたらす原動力のひとつともなったホンダとマクラーレンが2026年から再びコラボする可能性もあるのではないかとの噂もささやかれている。
その一方で、ブラウンが最近レッドブルのエンジン部門であるレッドブル・パワートレインズを訪問したという噂もある。また、2026年からザウバーと組んでF1に参入するアウディのエンジンも選択肢のひとつになるだろう。
もちろん、2026年からメルセデスエンジンを引き続き搭載する可能性もあるし、状況次第では現在ワークスチームのアルピーヌだけにエンジン供給を行っているルノーと再び組む可能性もゼロとは言えないだろう。
■急いで決める必要はないとザック・ブラウン
「我々はメルセデスにとても満足しているよ」
そう主張したブラウンは、フォードやアウディの新規参戦に言及しながら次のように続けた。
「2026年とそれ以降にどうしたいのかを決めるための時間はまだあるんだ」
「これだけ多くのブランドが参入を希望しているのはF1にとっていいことだと思う。このスポーツが成長していることをはっきり示すものだからね」
ブラウンは、2026年以降のエンジンに関してはウィリアムズへ移籍したアンドレアス・ザイドルの後任として新たなチーム代表に就任したアンドレア・ステラとすでに相談を始めていることを認め、次のように付け加えた。
「それは間違いなくアンドレアと僕が話し合っていることだよ。だが、我々は急いではいないし、メルセデスには満足しているわけだから、決断を下す前に次の年がどういう様子になるのかを見ることにするよ」