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メルセデスF1のラッセル「チームのためにハミルトンと良好な関係を維持する必要がある」

2023年02月13日(月)19:00 pm

メルセデスのジョージ・ラッセルは、通算7回のF1ドライバーズタイトル記録を持つチームメートのルイス・ハミルトンとの「良い関係」が2023年も続いていくことを期待している。

■ハミルトンはラッセルに脅かされているとフェリペ・マッサ

ブラジル出身の元F1ドライバーであるフェリペ・マッサは、38歳のハミルトンは昨年からバルテリ・ボッタス(現アルファロメオ)に代わって新たなチームメートとなったラッセルにその地位を脅かされる状況を迎えていると考えている。

2008年の最終戦ブラジルGP決勝のファイナルラップで起こった劇的な逆転劇によって1ポイント差でハミルトンにドライバーズタイトルを奪われてしまった苦い思い出がある41歳のマッサ(当時フェラーリ)は、2022年シーズンを振り返りながら、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。

「素晴らしいシーズンを過ごしたジョージ・ラッセルと比べれば、ルイスはかなり苦しんでいたね」

「年齢を重ね、若いチームメートがすぐにあのような結果を示せば、プレッシャーが増えるものさ」

「ルイスがまだ自分の価値を示し、みんなが彼に疑問を持つことにストップをかけられるよう願っているよ」

■ハミルトンとチーム内で対立することはないとラッセル

しかし、ラッセルは、たとえハミルトンとホイール・トゥ・ホイールの戦いをすることが増えたとしても、それがチーム内で激しい抗争に発展する可能性は低いだろうと考えている。

「ルイスと僕にはいい関係がある」

2022年にはハミルトンに35ポイント差をつけたイギリス出身のラッセルは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ると、次のように続けた。

「振り返って見れば、彼には年齢の近いチームメートがいて、彼らはチームリーダーの座を争ってきた。だけど、僕たちの間にはリーダーはいないんだ」

「ルイスには長いキャリアがあるし、僕はまだ始まったばかりなんだ。彼はすべての成功を収め、これ以上証明するものはない」

「僕たちはお互いに助け合って、マシンを改善しようとしているところだよ。僕たちはメルセデスをトップに戻したいと思っている。それは、かつてのルイスとフェルナンド(アロンソ)、セバスチャン(ベッテル)とマーク(ウェバー)、(アイルトン)セナと(アラン)プロストなどのように、同じような年齢のドライバー同士が戦うのとはまったく違う原動力なんだ」

「もし僕たちがタイトルを争うことになっても、これまでと同じように続けていけない理由なんて何もないよ。僕らはどちらも落ち着いているし、十分な経験も積んでいるから、チームに必要なのは調和だとわかっているからね」

■対立はチームのためにならない

そう語った24歳のラッセルは、次のように付け加えた。

「もし、僕たちが良好な関係を壊してしまったら、それはメルセデスのためにならないし、実際のところ、レースに勝つためのクルマさえ持てなくなってしまうほどの妥協が必要になるかもしれないよ」。

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