バルテリ・ボッタスが、すでにアウディ製F1エンジンを搭載して戦うことになる2026年以降のことについて考え始めていることを認めた。
2017年から2021年までメルセデスで戦ってきたフィンランド出身ドライバーのボッタスだが、昨年アルファロメオに移籍しており、1年のオプションが付いた2023年までの契約が結ばれていると考えられている。
■今後大きく様変わりするザウバー
アルファロメオとスイスに本拠地を置くザウバーのネーミング契約は今年いっぱいとなっており、2024年からは再びザウバーと呼ばれることになるわけだが、ボッタスが引き続きそのチームで走ることになる可能性はかなり高いだろう。
そして、現在フェラーリからエンジン供給を受けているザウバーは、すでにアウディが25パーセントの株式を取得したことが明らかとなっている。さらに、フォルクスワーゲン傘下のアウディは、今後ザウバーの75パーセントの株式を保有する計画となっている。つまり、新しいエンジンレギュレーションが導入される2026年からは、ザウバーはアウディのF1ワークスチームとしてアウディ製エンジンで戦うことになるわけだ。
■アウディF1で走っている自分が想像できる
現在33歳のボッタスは、母国フィンランドの『Iltalehti(イルタレティ)』紙に、2026年に37歳となった自分がアウディF1マシンを走らせているのを想像することができると次のように語っている。
「僕が感じているのは、毎年何かを学んでいるということだ。そのときに自分がドライブできない理由など見当たらないよ」
「今の僕たちは今シーズンに集中しているところだ。だけど、将来的にはもっと大きな成功が待っていることもわかっている。アウディのことは重要だけど、誰もがまだアルファロメオをリスペクトしたいと思っているよ」
■すでに来年のマシンの話し合いも。開発に長期的に関与できるのは初めて
2017年から2021年までメルセデスからはずっと1年契約しか提示されなかったボッタスはそう語ると、アルファロメオで複数年契約を得たことで長期的視野に立って計画することができることに満足していると次のように付け加えた。
「だけど、僕にはチームと一緒に先の計画を立てることができる。シミュレーターでは、すでに来年のマシンについて、そしてそれに何が必要かを話し合っているんだ。これほど長期的に関わることができるのは、僕にとっては初めてのことだよ」
■今年のアルファロメオF1マシン開発にも貢献できた
ボッタスは、長期契約を結んだことにより、アルファロメオの2023年型マシンの開発にも積極的に関与することができたのだと示唆し、次のように続けている。
「カラーリングはクールだし、マシンそのものにも少し違いがあるのはいいことだよ」
「昨年は特に高速コーナーでのバランスが悪かったけれど、今では、少なくとも数字上はずっと安定していて落ち着いているよ」
「それが、僕が推し進めようとしてきたことなんだ。それによって開発の可能性が広げるからね。前のチームでは、たとえばサスペンションのメカニカルな部分があって、僕がそれらをここに持ってきたんだ。それが今の僕にできる役割の一部なんだ」
そう語ったボッタスは、今後は安心してアウディとの仕事に取り組めるようになるだろうと考えている。
■アウディとの提携により安定がもたらされた
「全員がそれに関しては好感を抱いているよ」
そう語った33歳のボッタスは、次のように付け加えた。
「チームの未来はもう安泰だ。つまり、安定した状況だし、すべてがうまく運営されているよ」