ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーが、新たなタイトルスポンサーを確保した今年は、もはや予算を言い訳にすることはできないと認めた。
■シューマッハに替えてヒュルケンベルグ起用を決めたハース
1月31日(火)に、ライバルチームたちに先駆けて2023年型F1マシンのカラーリングを発表したハースだが、2021年から2年間在籍していた23歳のシューマッハとは2023年の契約を結ばず、代わりに35歳のベテランドライバーであるニコ・ヒュルケンベルグを起用することを決断している。
これにより、今季のハースはヒュルケンベルグと30歳のケビン・マグヌッセンというコンビで戦うことになり、シューマッハはメルセデスのリザーブドライバーを務めるとともに、マクラーレンのリザーブも兼務しながら、2024年にフルタイムドライバー復帰を目指すことになる。
■より経験豊富なドライバーが必要と判断
しかし、シュタイナーは、そのシューマッハが2022年にチームにポジティブなものをもたらしていたのも事実だと認め、次のように語った。
「彼(シューマッハ)がもたらしたものにはうれしい驚きがあったと言わざるを得ないよ」
「しかし、我々は再び経験豊富なドライバーを迎えることがチームにとってよりよいことだと判断したんだ」
■今年はもう予算を言い訳にできない
一方、昨年ロシアのウクライナ侵攻により、タイトルスポンサーを務めていたロシア企業『ウラルカリ』との契約を解除していたハースだが、今季は『マネーグラム』を新たなタイトルスポンサーに迎えることになっている。
そして、伝えられるところによれば、今年のハースはバジェットキャップ(F1チーム予算上限)の枠一杯の予算を使うことができる状況となったという。
「私はエンジニアたちに、もはや限界は金の有無ではなく、才能、つまり君たちの才能だと言っているんだ」
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』にそう語ったシュタイナーは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌にも次のように語っている。
「予算はもはや言い訳にはならないよ」。