7度F1チャンピオンに輝いた実績を持つルイス・ハミルトン(メルセデス)が、2023年にミック・シューマッハとどれほど密接に仕事をすることになるのかはわからないと認めた。
2021年にハースでF1デビューを飾ったシューマッハだが、2022年シーズン限りでそのシートを失ってしまった。
そして、その23歳のドイツ人ドライバーのF1キャリアを救ったのがメルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフだ。シューマッハは2023年にはメルセデスのリザーブドライバーを務めることになっている。
■ミハエル・シューマッハの息子はメルセデスにとっての“財産”
シューマッハの加入について質問された37歳のハミルトンは、シューマッハの母国であるドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語っている。
「ミックは素晴らしい才能の持ち主だよ」
「彼はメルセデスにとっての財産だ。彼はドイツ人ドライバーだし、彼の父親(ミハエル・シューマッハ)とメルセデスはすでに密接な関係にあったからね」
■「仕事上での密接な関係」はあまり期待せず
しかし、ハミルトンは、2023年シーズンにシューマッハとどれほど一緒に仕事をすることになるのかは、実際のところよくわからないという。
「もはや、サードドライバーとそれほど密接に仕事をすることはないんだ」
ハミルトンはそう語ると、次のように付け加えた。
「僕たちがチームメートになることは変わらないにせよ、以前とは違ってシミュレーターでの作業が多くなっているからね」
■オフの課題は2024年以降の契約締結
一方、ハミルトンのメルセデスとの契約は2023年シーズン終了後に満了を迎えることになっている。そして、ヴォルフはハミルトンとの2024年以降の契約締結が「冬に取り組む問題のひとつ」だとしている。
ハミルトンは自身の契約問題について次のように語っている。
「ここ数か月はずっと旅が続いていたから、これまではそのための時間枠がとれなかったんだ」
「もう、そう長くはかからないと思うよ。だけど、僕は間違いなく留まるよ」
そう語ったハミルトンは、もう一度F1チャンピオンに返り咲いてから引退を考えるつもりだと次のように付け加えた。
「世界チャンピオンとなってやめるのは、すべてのアスリートが持っている夢だと思う。そして、僕もそうだよ」