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【レッドブル】風洞時間大幅削減の影響を懸念するニューウェイとフェルスタッペン

2022年12月15日(木)17:54 pm

2021年と2022年のF1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンと、レッドブルの最高技術責任者であるエイドリアン・ニューウェイが、2023年に風洞テスト時間が大幅に削減されることによる影響は間違いなくあるだろうと認めた。

レッドブルは、2021年のバジェットキャップ(チーム予算上限)に軽微な違反を犯していたと判定され、700万ドル(現在のレートで約9億5000万円)の罰金に加えて、風洞テスト時間が規定よりもさらに減らされるというペナルティーが科されている。

その結果、2022年のF1コンストラクターズチャンピオンとなったレッドブルは、今後12か月間にわたって風洞テスト時間が10パーセントも削減されるという苦しい立場に置かれることになる。

■影響は確かにあるだろうとニューウェイ

レッドブルのチーフテクニカルオフィサーを務める63歳のニューウェイは、このことに関してイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語っている。

「内部的に行うテストが減らされるということは、評価や、競合部品の比較、新しいアイデアも減るということだ」

「しかし、我々が本当に賢く、適切なものを(風洞)モデルに搭載すれば、それによる大きな違いは生じないだろうしかし、うまくいくと期待していたものがそうではないことだって常にあるものだよ。そして、その逆もね」

「その制限による影響は確かにあるだろうね」

■技術ルール修正により状況がさらに複雑に

風洞テスト時間大幅削減というハンデを背負ったレッドブルだが、その状況をさらに複雑にしているのが2023年に予定されているレギュレーションの修正だ。FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)は、2022年に大きな問題となった「ポーポイズ現象」を解消するために技術レギュレーションに小さな変更を加えることにしている。

「小さな介入がある。それはフロアの端を15ミリメートル高くするという修正だ」

そう語ったニューウェイは次のように付け加えている。

「小さな措置のように聞こえるが、実際には空力的にかなり重要な変更なんだ。ほかの全てのチームと同じように、我々も毎年進めている通常の開発に加えて、この弱点を減らすために取り組んでいるところだ」

■風洞時間削減は痛手になるだろうとフェルスタッペン

こうした中、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』から、2023年にレッドブルの風洞時間がさらに短縮されることについてコメントを求められたフェルスタッペンは次のように答えた。

「それは僕たちにとって痛手になるだろうね」

「でも、僕はまだチームがそれにうまく対応できると確信しているし、いいスタートを切ることができると思うよ」

「僕たちは、どこから始めればいいのか、何に取り組めばいいのかがわかっているからね」

「もし、どの方向に進めばいいのか途方に暮れるようなことになれば、もっと大きな問題になるだろうけれどね。実際に僕たちがどれだけ苦しむことになるのか、それは1年を通して学んでいくことになるよ」

そう語った25歳のオランダ人ドライバーは、次のように付け加えた。

「だけど、僕たちのマシンには競争力があったし、その勢いを保っていけば、問題はないはずさ」

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