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F1最高責任者が指摘したフェラーリの新チーム代表がまず取り組むべき課題とは?

2022年12月12日(月)19:51 pm

F1のCEO(最高経営責任者)を務めるステファノ・ドメニカリが、マッティア・ビノットに替わって2023年からフェラーリF1チームの新たな代表を務めることになる者は、まずはシャルル・ルクレールとカルロス・サインツの関係を一番に考える必要があると語った。

■2人のドライバーに序列はないとするフェラーリ

F1関係者の中には、モナコ出身ドライバーであるルクレールがフェラーリの事実上のトップドライバーだと考えている者が多い。

フェラーリのアカデミードライバーであったルクレールは、2018年にフェラーリエンジンを搭載するザウバー(現アルファロメオ)からF1デビューを飾ると、翌2019年にはフェラーリ・ドライバーに抜擢。当時のチームメートであった4度F1王座についた実績を持つセバスチャン・ベッテルを上回る成績を残したルクレールは、そのシーズン後に2024年までというフェラーリでは異例の長期契約を勝ち取っていた。

一方、2021年にマクラーレンから移籍してきたスペイン人ドライバーのサインツも、フェラーリとの契約をルクレールと同じ2024年まで延長することに成功。そして、フェラーリではルクレールとサインツの間に序列はないとしている。

■ドライバーの管理がフェラーリの重要な課題

こうした中、2014年シーズン序盤までフェラーリのチーム代表を務めた経験を持つドメニカリは、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。

「ルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は長く世界のトップに君臨してきた」

「シャルルとカルロスも確実にそこに到達できるし、成功するために必要なものを持っている。マラネロ(フェラーリ)での彼らのパートナーシップは長く続くだろうし、それが彼らやチームの成長にもつながるはずだよ」

「しかし、F1ではチームメートが最初の敵でもある。だから、今後の協力に関しては、彼らの関係がどう管理されていくかにかかってくるだろう」

「それが新しいチーム代表がすぐに取り組まなければならない重要なテーマだ。なぜなら、それは慎重を要するものだからね」

■チーム代表交代の結果が出るまでには時間も

最近の報道によれば、ビノットの後任は現在アルファロメオのチーム代表を務めているフレデリック・バスールだと考えられている。最新の噂では、バスールはすでにフェラーリ本部があるマラネロの近くに家を購入したようだとも言われている。

フェラーリが自分と同じイタリア人であるビノットを更迭したことについて尋ねられたドメニカリは、次のように答えている。

「こうした選択が利益をもたらすこともあるよ。フェラーリはこれから、新しいチームボスと共に新たな均衡を見つけなければならない」

「もちろん、継続することがより効果的だ。だから、本当の結果が出るまでには時間がかかるかもしれないよ」

■ビノットの今後の去就は?

一方、優秀な技術者としても知られるビノットに関しては、すでにほかのチームへの移籍の噂などもささやかれている。

ドメニカリも、「彼には高いレベルでキャリアを続けていくだけの資質がある」と語っている。

しかし、もしビノットが2023年の夏までほかのF1チームからなどのオファーを断れば、フェラーリはビノットに対して100万ユーロ(約1億4,400万円)を支払うとの条件を提示しているようだとも噂されている。

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