2023年にスクーデリア・アルファタウリのシートを掴んだニック・デ・フリースは、F1の夢は終わったと思っていたことを認めた。
2023年にレッドブルのジュニアF1チームであるアルファタウリでルーキーとしてフル参戦することになるとはいえ、オランダ出身のニック・デ・フリースはすでに27歳だ。
今年はメルセデスのリザーブドライバーを務めたデ・フリースは、オランダの番組『Renze op Zaterdag』に、「今になって、本当にそうなるんだと実感している」と語った。
「正直なところ、僕はもうF1を現実的なチャンスだとは思っていなかったんだ」と彼は認めた。
「でも、僕は来たチャンスをつかみ続けてきたんだ」
「この2年間はレース会場に足を運んだが、本当に何の意味もなかった。そんな調子で、土曜日はVIPラウンジでコーヒーを飲んでいたんだよ」
しかし、2022年、ウィリアムズのアレックス・アルボンが虫垂炎になったとき、突然、大きなチャンスが訪れた。デ・フリースは、デビュー戦となったイタリアGPでセンセーショナルなデビューを飾り9位に入賞して初ポイントを獲得したのだ。
これがレッドブルのヘルムート・マルコ博士の興味を引き、2023年にはレッドブルの2チームから2人のオランダ人ドライバーがグリッドに並ぶことになった。
「モンツァの翌週の月曜日、マックスが僕に『ジョウ(・グァンユ/アルファロメオ)が後ろにいるようにちょっと助けてたんだよ」と言われたんだ。僕たちは一緒にこのスポーツで育ってきたし、幼い頃からお互いをよく知っているんだ」
「性格の面では、かなり違いがあると思う。でもマックスは今このスポーツを支配していて、それを見られるのは素晴らしいことなんだ。そんな彼の姿はとても印象的だよ」。