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2023年のF1はトップチームの差が接近し、より激しい“三つ巴の戦い”に?

2022年11月24日(木)20:01 pm

2023年F1シーズンは、レッドブル、フェラーリ、メルセデスによる激しい三つ巴の争いが展開されることになるかもしれない。

■2023年もカーナンバー1で戦うフェルスタッペン

2022年シーズンを圧倒的な強さで制し、2年連続でF1チャンピオンとなったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、来季もカーナンバー“1”をつけて戦うことを明言している。

F1では、カーナンバー1は、前年のチャンピオンだけがつけることを許されたナンバーだ。以前は、チャンピオンのマシンには自動的に1が割り当てられていたが、ドライバーが自分の好きなナンバーをつけて走ることが許されるようになってからは、チャンピオンは1か自分のナンバーのうちどちらかを選択できることになっている。

これまでに通算7度F1王者となったルイス・ハミルトン(メルセデス)はタイトルを獲得している間ずっと44をつけ続けることを選んでいた。だが、フェルスタッペンは違う考え方をしているようだ。

ドイツの『Speed Week(スピード・ウィーク)』から、2023年もカーナンバー1を選択するのかと質問された25歳のフェルスタッペンは、次のように続けた。

「そう、僕はまた1をつけて戦うよ」

「僕にとってはそれが最高のレースナンバーなんだ。だって、チャンピオンナンバー(1)で何回戦えるかはわからないだろう?」

「僕がタイトルの防衛に成功する限り、何も変わることはないよ」

そう述べたフェルスタッペンは、自分がカーナンバー1をつける資格を失うことも十分に考えられると示唆しながら次のように付け加えた。

「すぐにまた僕は33をつけて走ることもできるよ」

■2023年には各チームのマシンパフォーマンスが今年以上に接近?

フェルスタッペンの父親であるヨス・フェルスタッペンも、息子のマックスが来年もタイトルを防衛するのはそれほど簡単なことではないと考えているようだ。

「フィールドは再び接近してくるだろう。それが今のレギュレーションと新世代のマシンの最終的な目標だからね」

『Viaplay(ヴィアプレイ)』にそう語った50歳のヨス・フェルスタッペンは、次のように付け加えた。

「私はそれを気にしてなどいないよ。いい戦いと、エキサイティングなシーズンが最後まで続くのは素晴らしいことだよ」

実際のところ、これまでとは大きく異なる新たな技術レギュレーションが導入された2022年は、グラウンドエフェクト効果を持つF1マシンとなったことから、ポーポイズ現象(高速走行時にマシンが上下に何度も大きく振動すること)に悩まされたり、レギュレーションに定められた最低重量まで車重を落とすことができず、重いマシンで戦うことを余儀なくされたりしたチームも多かった。

だが、2023年もレギュレーションは基本的に同じであり、どのチームもそうした問題を大きく克服した2023年型マシンを投入することになる。そうすれば、ヨス・フェルスタッペンが言うように、チーム間の差が今年以上に大きく縮まってくる可能性は高いと考えてよいだろう。

■2023年も3チーム、6人の争いに?

こうした中、ドイツ出身の元F1ドライバーであるラルフ・シューマッハは、『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』に、「来年は三つ巴の戦いになると私は推測しているよ」と語ったものの、メルセデスにはまだ不安要素もありそうだと次のように付け加えている。

「私は、メルセデスがアブダビ(2022年最終戦)で再び苦戦したのには少し驚いたよ。だから、明らかに彼らの問題はまだ完全には見極められていないね」

しかし、フェラーリのカルロス・サインツは、2022年シーズン終盤にメルセデスが大きく調子を上げたことに感銘を受けたようだ。

「彼らがどうやったのかは僕にはわからない。だけど、彼らはほかのどこよりもマシンを改良していた」

『DAZN(ダゾーン)』にそう語った28歳のスペイン出身ドライバーは、次のように付け加えた。

「来年もまた6人のドライバーと3つのマシンによる戦いになるよ」

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