2021年にルノーのワークスF1チームであるアルピーヌで3年ぶりにF1復帰したアロンソだが、2023年には今季いっぱいでのF1引退を決めたセバスチャン・ベッテルの後任としたアストンマーティンに移籍することになっている。
■シーズン後テストでアストンマーティンF1マシンをテストしたいアロンソ
そのアロンソは、今季のアルピーヌF1マシンの信頼性に対する不満をたびたび口にしていたが、最近ではチームメートのエステバン・オコンと同士討ちを演じたことで苛立ちをあらわにし、今週末のF1最終戦アブダビGP(20日決勝)でやっとアルピーヌでの最後のレースを迎えられることをうれしく思っているとさえ語っていた。
そしてアロンソは、アブダビGPの舞台となるヤス・マリーナ・サーキットで来週行われる予定となっているポストシーズンテストで来年から所属することになるアストンマーティンの緑色のF1マシンに乗るのが目標だと語っている。
現時点では、アルピーヌがアロンソとの契約を早期解除し、アストンマーティンでのテスト参加を認めるかどうか公式には発表されていない。
だが、アルピーヌでは来季アルファタウリから移籍してくるピエール・ガスリーを起用することが明らかとなっている。さらに、逆に来季はマクラーレンへ移籍することが決まっているリザーブドライバーのオスカー・ピアストリにはマクラーレンからテスト参加することを認めている。
そういうことを考えれば、アロンソが希望通りアストンマーティンのF1マシンでテストを行うことになる可能性は高いと考えられている。
■アロンソの今後の活躍はほどほどにとアルピーヌのボス
こうした中、その件について質問を受けたアルピーヌのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーはアブダビで次のように語った。
「彼がグリーンのマシンを試したいと言っているのは読んだよ。そして、それは遠い先の話ではないよ。彼は近いうちにそうするだろう」
「だが、彼はプロだし、アブダビで彼がやろうとするのはできる限り多くのポイントを獲得することだけだよ」
そう語ったサフナウアーは、次のように付け加えた。
「我々は彼の今後の活躍を願っている。だが、ほどほどにして欲しいよ。なぜなら、彼は来年我々に勝とうとするだろうからね」。