ハースF1チームは、2023年のF1シーズンに参戦する新ドライバーとして、ドイツ人のニコ・ヒュルケンベルグと契約したと発表した。ハースはデンマーク人のケビン・マグヌッセン(ハース)とともにベテラン勢で来シーズンに臨むことになる。
ヒュルケンベルグ(35歳)は過去2シーズン、アストンマーティンF1チームのリザーブドライバーとして活動していた。F1キャリア181戦のベテランで、ポルシェとともに2015年には世界三大レースであるル・マン24時間レース優勝を果たしている実力派が、来年はアメリカチームのハースからF1のレギュラーシートに復帰しフル参戦することになった。
■ヒュルケンベルグ「F1を離れたことは一度もないような気がする」
ニコ・ヒュルケンベルグは今シーズン、新型コロナウイルスに感染したセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)に代わり、初戦のバーレーンGPと第2戦サウジアラビアGPに急遽出場。バーレーンでは17番グリッドからスタートして17位、サウジアラビアでは17番グリッドからスタートして12位でフィニッシュした。
F1レギュラードライバーとして復帰を果たすニコ・ヒュルケンベルグは、プレスリリースの中で次のように述べている。
「2023年にハースF1チームでフルタイムのレースシートに移れることをとてもうれしく思っている。F1を離れたことは一度もないような気がするよ。再び大好きなことをする機会を得られて興奮しているし、ジーン・ハースとギュンター・シュタイナーの信頼に感謝したい。中団で他のチームと戦うための仕事が待っているし、その戦いに再び参加するのが待ちきれないよ」。
■“仕事始め”は来週火曜日
ヒュルケンベルグは、11月22日火曜日からアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催されるシーズン終了後のF1テストにハースから参加し、テスト兼リザーブ ドライバーのピエトロ・フィッティパルディと共に今シーズンのVF-22をドライブすることになる。