ミック・シューマッハ(ハース)はインテルラゴスでのスプリントレースのスタート順を決める予選で最下位となり、ハースとの来季の契約締結の可能性は事実上ゼロになったと言えるだろう。
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さらに悪いことに、チームメートであるケビン・マグヌッセンが自身とチーム史上初のポールポジションを獲得し、F1界を驚かせた。
■ギュンター・シュタイナー代表、シューマッハの走りに満足せず
ハースのギュンター・シュタイナー代表は、マグヌッセンのポールポジション獲得には満足しているものの、シューマッハが最後尾の20番手だったことにはあまり感心していないのは明らかだ。
シューマッハの後任としてニコ・ヒュルケンベルグを2023年に起用するという噂が濃厚になる中、シュタイナーは「私の意見では、彼が走り出した時、1周走るのを少しためらいすぎていた」と述べた。
「ミックとはまだ予選について話していないけど、彼はすぐに僕のところに来て祝福してくれたよ」。
シュタイナーはブラジルで、来週末のシーズン最終戦アブダビGPまでの数日間に発表できるはずだとほのめかしている。
■ミック・シューマッハ、背水の陣
「プランBはない。その時が来たら考えるよ」
リザーブドライバーとしてアルピーヌと契約するという噂もある中で、インテルラゴスでシューマッハはこう続けた。
「でも、僕はこのスポーツが好きだからここにいるんだ。僕がドライブしないのは、自分ができることとできないことをみんなに見せたいからなんだ」。
■若手育成に定評のあるフランツ・トスト代表、ミック・シューマッハの将来を不安視
レッドブルは2023年のアルファタウリのドライバーにニック・デ・フリースを選んだが、ファエンツァを拠点とするチームのフランツ・トスト代表は、1年の離脱はシューマッハのF1キャリア全体を終わらせる可能性があると述べた。
「重要な3年目に彼がここにいないのは残念なことだ」とフランツ・トスト代表は『Sport1(スポルト・ワン)』に語った。
「私はいつも、ドライバーはF1で何をすべきかを知るまで3年必要だと言っている。つまり、2023年はミックにとって決定的な年になるんだ」
「ドライビングスキルだけでなく、F1全体を理解するための重要な開発段階だからだ。彼のリズムを崩すことになる。それを取り戻すには多くの時間とエネルギーが必要なんだ」。