1972年と1974年のF1チャンピオンであるブラジル出身元F1ドライバーのエマーソン・フィッティパルディが、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が最近語ったルイス・ハミルトン(メルセデス)に対するコメントは“正しい”と語った。
■フェルスタッペンの2連覇の方がハミルトンの記録より価値があるとアロンソ
2005年と2006年に2度F1チャンピオンとなった実績を持つアロンソは最近、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2年連続でF1チャンピオンとなったのは、ハミルトンが持つ7回のF1ドライバーズタイトル獲得記録よりも価値があるものだと示唆した。
アロンソは、フェルスタッペンの母国であるオランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙に次のように語った。
「僕はルイスのことはすごく尊敬している。それでも、戦う相手がチームメートだけの状態で7回F1タイトルを獲得するのとは違うよ」
■アロンソのコメントはどうでもいいとハミルトン
これに対し、ハミルトンはアロンソのチームメートとしてマクラーレンでF1デビューした2007年の第7戦アメリカGPで、優勝した自分が2位となったアロンソの肩に手を置いている写真をソーシャルメディアに投稿し、そこに親指を立てる“サムアップ”の絵文字を添えるという反撃に出ていた。
ハミルトンは、その後次のように語っている。
「ああいうコメントを見るのは確かに面白いね。だけど、本当にどうでもいいことさ。サムアップだけにしたのはそれが理由だよ」
■アロンソの指摘は「正しい」とフィッティパルディ
しかし、ブラジルの伝説的元F1ドライバーであるフィッティパルディは、この一件に関してはアロンソの方に軍配を上げている。
このアロンソとハミルトンのネット上での攻防に関して質問された75歳のフィッティパルディは、『Vegas Insider(ベガス・インサイダー)』に次のように答えた。
「分析するのは非常に難しいが、フェルナンドがコメントした点には意味がある。なぜなら、今は非常に競争が激しいからだ。ルイスがタイトルを獲得していたときよりもはるかにね」
「そのときの(ハミルトンの)相手はチームメートだった。今は、マックスが多くの異なるドライバーたちと戦っている。そう考えると、確かに、フェルナンドは正しいよ」
「今年はどこの予選でも、トップ5のマシンのレベルやギャップは非常に接近している。ルイスとニコ(ロズベルグ)、あるいはルイスと(バルテリ)ボッタスがやっていたときよりもずっと近い。そのときの彼らは集団からかなり飛び抜けていたからね」
そう語ったフィッティパルディは、次のように付け加えた。
「今は集団が非常に接近している。私は今の方が気に入っているよ」。