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レッドブル首脳が示唆「ハースF1はシューマッハに替えてヒュルケンベルグを起用するだろう」ハースがベテランを起用する理由は?

2022年11月04日(金)17:24 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、ハースは2023年にはミック・シューマッハに替えて“ベテランF1ドライバー”を起用するだろうと考えている。

最近では、小規模F1チームであるハースが伝説的ドライバーであるミハエル・シューマッハの23歳となる息子を見限り、来季は同じドイツ出身ドライバーである35歳のニコ・ヒュルケンベルグを起用する可能性が高くなったと考えられている。

■ハースがベテランを選択するのはコンストラクターズ選手権のため

こうした中、オーストリア出身のマルコは、ドイツの放送局『n-tv』に次のように語った。

「何度かあったように、チームが公にドライバーを大々的に批判するときは、すでに信頼のかけらもないことを示している」

「ハースの状況は、マグヌッセンという経験豊富なドライバーがいる。そして、もしそこに将来有望な人材がいたならば、私は彼に賭けるだろう」

「だが、今のところ、この条件を満たすような者は誰もいない。それにチームの立場からすれば、コンストラクターズ選手権には大金がかかっているんだ」

「10位あるいは8位になるかで、何百万ドル(数億円)もの差になる。私は、ハースはベテランに賭けるだろうと見ているよ」

■ヒュルケンベルグは結果を出せるドライバー

マルコが示唆したその“ベテラン”とはもちろんニコ・ヒュルケンベルグのことだ。かなり以前からハースとの交渉を行ってきたと考えられているヒュルケンベルグは、最近、2023年に向けて「楽観的」だと語ったことも報じられている。

最近の報道によれば、ハースは来週末に開催される今季のF1第21戦ブラジルGP(13日決勝)の前に、来季マグヌッセンのチームメートを務めるドライバーを発表する予定だと考えられている。

マルコは、現在ヒュルケンベルグが解説者を務めているオーストリアのテレビ局の名前をあげながら、次のように語っている。

「『Servus TV(セアヴスTV)』にとっては残念なことだろうね」

『Servus TV(セアヴスTV)』は、レッドブルが共同オーナーを務めるテレビ会社であり、ヒュルケンベルグが2023年にはもう解説者を務められなくなるという情報がマルコの耳にも入っているのかもしれない。

「ヒュルケンベルグは、リザーブドライバーとして全くテスト走行なしでマシンに乗り込むことができること、言ってみれば冷たい水に飛び込むことができることを証明してみせている。そして常に結果を出している」

そう続けたマルコは、次のように付け加えた。

「それが彼のことをよく物語っているよ」

■シューマッハに残された選択肢はフェラーリのリザーブ?

一方、マルコは、シューマッハについては2022年のシーズン前半は「よくなかった」と指摘し、次のように続けた。

「多くの機器や金銭的な被害が発生する大きな事故を起こしてしまった。もちろん、それはチームにとっては深刻な問題だ。その後、イギリスとオーストリアでは非常にいいレースをしたし、その結果、シューマッハはシーズン後半には大きく改善したよ」

「その後、彼にはハースの戦略による不運も何度かあったし、それにマシンの問題もあった」

フェラーリの若手育成プログラムである“アカデミー”に所属しているシューマッハだが、少し前からフェラーリの支援も失うのではないかとのうわさすらささやかれている。

だが、マルコは、シューマッハが2023年にフェラーリのリザーブドライバーを務めながら2024年の復帰を目指すことになる可能性もあるだろうと示唆し、次のように付け加えている。

「2024年には、契約満了に伴って少しばかりシートが空くだろう」

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