ピエール・ガスリーが、日本人F1ドライバーである角田裕毅が2023年にコックピットからアルファタウリをリードする準備ができているかどうかはまだわからないと語った。
■2023年は角田とデ・フリースのコンビで戦うアルファタウリ
フランス出身ドライバーであるガスリーは、今シーズン限りでレッドブルとの契約を解除し、2023年にはフランスを代表する自動車会社であるルノーのワークスF1チームであるアルピーヌに移籍することが決まっている。
そのガスリーの後任としてアルファタウリが迎えることになるのはオランダ人ドライバーである27歳のニック・デ・フリースだ。デ・フリースは、今季のF1第16戦イタリアGPで虫垂炎のために欠場することになったアレクサンダー・アルボンの代役として急遽ウィリアムズからF1デビューを飾り、9位入賞を果たすという印象的なパフォーマンスを見せたことで評価も高まっている。
■リスクではあるが角田も来年にはもっと成長しているはずだとトスト
だが、チームのボスであるフランツ・トストは、経験豊かなガスリーが去り、まだ2年のF1経験しかない角田とルーキーのデ・フリースで戦うことにはリスクがあることを認めている。
「もし、マシンに乗っていて問題が発生した場合、すべてにうまく対処するのはそう簡単ではないと思っている。と言うのも、ニックはまだF1での経験が浅く、ユウキはまだ学習の過程にあるからね」
そう語ったオーストリア出身のトストは次のように付け加えた。
「だが、私はユウキが来年には技術指導ができるくらいに成長しているはずだと思っているよ」
■角田と過ごした2年間は楽しかったとガスリー
2021年にアルファタウリでF1デビューし、現在2年目のF1シーズンを過ごしている角田だが、スピードは申し分ないものの、頭に血がのぼりやすいことで批判を受けることも少なくない。
ガスリーは、そんな角田について『motorsport-total.com』に、笑いながら、次のように語った。
「彼の頭に浮かんだことはすべて一瞬のうちに口から出てしまうんだ」
「彼はユニークなキャラクターだし、ユーモアのセンスもすごいんだ。彼は素のままで、それは時には驚くほどだよ。でも、いいヤツなんだ」
「この2年間は楽しかったよ。ユウキは進歩したし、人間的にも成長したよ」
■ガスリーが保証!角田はドライバーとしてもっと成長できる
2023年には角田がこれまでガスリーが担っていたリーダードライバーの役割を果たす準備ができていると思うかと尋ねられたガスリーは、次のように答えている。
「ユウキがチームリーダーになるために必要な資質を持っているかどうかは、時間が経たなければわからないと思う」
「彼が来シーズンも成長し続けたとしても僕は驚かないよ。なぜなら、彼は自分が取り組む必要があるのは自分をコントロールすることだというのがわかっているからね」
そう語ったガスリーは、次のように付け加えた。
「だけど、彼はいい人たちに囲まれているから、ドライバーとして成長し続けることができるよ」