2022年F1第20戦メキシコ・シティGP(アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス)の決勝レース(71周)が行われ、角田裕毅(アルファタウリ)がリタイア第1号になってしまった。
●【2022F1第20戦メキシコシティGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
51周目、ターン6で11番手を争っていた角田裕毅とダニエル・リカルド(マクラーレン)が接触した。
角田裕毅は21周走ったミディアムタイヤ、リカルドは6周しか走っていないソフトタイヤで、ペースはリカルドの方が速かった。まずDRSが使えるストレートに続くターン4で、リカルドはアウト側から並びかけるが、角田裕毅はしっかりとイン側の左ラインを守った。
同じシケインで右に曲がるターン5の加速で、リカルドはイン側の右にラインを振って角田のミラーにマシンを映す。
右に曲がるターン6で角田は通常のラインを選択。ターン4から6までは低速セクションで抜きどころではないため、角田としてはその後に続くS字と直線のハイスピードセクションを意識した加速しやすいライン取りだった。しかし、そこを意表を突く形でソフトタイヤのリカルドが強引にインに飛び込んだが、ターン5から6まではあまりにも短く、距離が足りない。
リカルドはまったく並んでいなかったものの、イン側にノーズを強引に突っ込み、角田の右サイドポンツーンと右リアタイヤに接触してしまい、角田裕毅は跳ね上がってコースアウトしてしまう。
「ヤツは何やってたんだっ!」角田は無線で怒りをぶつける。
角田はパーツを飛ばしながらもスロー走行でピットまで戻った。タイヤ交換時にノーズも交換しようとしたが外れず、クルーは作業を止めた。右サイドポンツーンにも穴が空いてしまっており、ここでエンジンを切ってリタイアしてしまった。
角田と接触したリカルドに対しては、衝突の原因を作ったとして10秒タイムペナルティが出されている。しかし、リタイアした角田裕毅がコースに復帰することはない。角田にとっては悔しいリタイア、好調リカルドにとっては焦りすぎたもったいないミスだった。
The stewards are looking at this
And Ricciardo has been given a 10-second penalty for causing a collision #MexicoGP #F1 pic.twitter.com/B2oEayjNW4
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Damage to Tsunoda's sidepod#MexicoGP #F1 pic.twitter.com/Su10f7vulw
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