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アウディとザウバーの役割、F1プロジェクト進捗状況も発表。F1の2026年から50%電動化とCO2ニュートラルな合成燃料化が重要

2022年10月26日(水)18:49 pm

2022年10月26日、アウディは、F1プロジェクトの戦略的パートナーとして、現在はアルファロメオとして活動しているザウバーを選定したと発表した。アウディAGはザウバーグループの株式を取得する予定だ。

2026年以降、ザウバーがアウディのファクトリーチームとなる。また、アウディが開発するパワーユニットを使用してレースに参戦することになる。

ザウバーは1993年から30年近くF1で活動し、モータースポーツでは1970年から活動を始めている経験豊富なチームだ。

■PUはアウディ、車体と運用はザウバー

パワーユニットはドイツのノイブルグ・アン・デア・ドナウにあるアウディのモータースポーツコンピテンスセンターで製作され、ザウバーはヒンウィル(スイス)の拠点でレースマシンの開発と製造を行う。また、レース運営の企画・実行もザウバーが担当する。

また、アウディとザウバーはこれまでも協業実績があると次のように語った。

「アウディ・スポーツは、ル・マンでの成功やDTMのクラス1ツーリングカー開発時に、車で4時間弱のヒンウィルにあるザウバーグループのハイテク風洞をすでに定期的に利用してきた」。

■すでに120人以上がアウディF1プロジェクトに取り組む

電気モーター、バッテリー、制御システム、内燃機関で構成されるパワーユニットの開発は、ノイブルグ・アン・デア・ドナウに特別に設立された「アウディ・フォーミュラ・レーシングGmbH(Audi Formula Racing GmbH)」の施設ですでに本格的に行われていて、すでに120人以上の従業員がこのプロジェクトに取り組んでいる。

アウディ・パワーユニットを使用する上で、ザウバーはファーストクラスのパートナーだという。

「我々は、F1の歴史の中で多くの時代を築いてきた経験豊かなチームと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。一緒に、2026年から始まる次の章を書きたいと思います」。

2026年に初参戦するアウディは、ノイブルグ施設の人員、建物、技術インフラの拡張が2023年にはほぼ完了するという。

2026年レギュレーションのために開発されたパワーユニットをF1テストカーに搭載するのは、2025年に予定されているという。

■50%電動化とCO2ニュートラルな合成燃料に

F1では、2026年から施行される新しいレギュレーションにより、サステイナビリティに向けて大きな一歩を踏み出すことになる。これは、アウディが参戦を決定するための重要な前提条件となっている。

2026年から電動パワーの割合が大幅に増えるため、パワーユニットは現在よりも効率的なものになるが、その結果、電気駆動系は内燃機関とほぼ同等のパワーとなる400kW(544ps)を発揮することになる。

F1は、2030年までにレースシリーズとしてCO2ニュートラル(EU基準)にするという目標を掲げており、高効率の新たな1.6リッターターボエンジンは、CO2ニュートラルの持続可能な合成燃料で駆動される予定だ。

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